観て・学んで・食べて 井上かなえさんのアメリカン・ビーフを探る旅 Watching Learning Eating Travel to the USA 観て・学んで・食べて 井上かなえさんのアメリカン・ビーフを探る旅 Watching Learning Eating Travel to the USA

Vol.3 流通視察と買い出し~夕食編

今回アメリカへ、仕事のために取材へ行かせて頂いたわけなのですけれども、実はこの視察旅行はわたしにとっては二回目。

およそ十年前にも視察取材旅行へ行かせて頂いたんですが、十年前と今とではやはり、わたしもだいぶ変わったけど(白髪も体重もしわも酒量も増えたw)食のトレンドももちろん変わりました。

洋服や髪型が時代を映す鏡のように流行りがあるとすれば、食にもやはりその時々で流行りがあります。

例えば十年前にアメリカでちょうど流行っていたビーフの部位が“ハラミ”(スカート)で、これは牛の横隔膜なので内臓肉の一部になるのですが、ホルモンというよりは歯ごたえのよいしっかりとした肉のうまみも感じられる部位で、いろんなお店でいろんな食べ方をさせていただいたのがこのハラミでした。

そのころの日本では、専門の焼肉屋さんではハラミはあったのかもしれませんが、主婦のわたしは正直食べたことがなくて、内臓のお肉なんてどうなん?癖があって食べにくいのではないの?と思っていたのですが、この時アメリカでおなか一杯に存分に食べさせて頂いたハラミステーキがあまりにも美味しく、日本へ帰ってきてからはすっかりツウ気どり!笑 家族にも早速プレゼンし、焼肉屋さんで積極的にハラミを注文するようになりましたね。

さて、気になるのが十年後の今。

今、まさにアメリカで流行っているビーフは“ヒレ”、だとわたしは感じました。

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食品スーパーの肉売り場の中で、牛肉のコーナーは一番スペースが広く、その売られ方も様々な形状になっているのですが、ステーキ肉に味付けをして(お店独自のスパイスなどで)売られているものも多かったように思います。

大型のスーパーと個人でされている町のお肉屋さんの2軒お邪魔したんですが、どちらも日本ではお目にかかれないような、ボリュームたっぷりのバーベキュー用に串刺しにされた牛肉や、骨付きのステーキ、塊肉にテンションが上がりました!

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特に個人のお肉屋さんのほうでは、ステーキ用のヒレにベーコンを巻き付けたものや豚バラを巻き付けたもの、厚切りのステーキ肉に切り込みを入れ、中にクリームチーズや唐辛子などを挟み込んだものなど個性あふれる精肉商品も売られていまして(写真を見ると、アルカポネステーキって書いてある・・・?)、これは買って帰ってうちで焼いて食べるものなのだそうですが、日本から来たわたしたちのためにお店で焼いてくださったものを試食に頂いたのですが、ピリッと辛くてチーズがマイルドで、あっさりとしたヒレによく合ってとても美味しかったです。

この、試食用にご用意いただいていたお肉なのですが、帰りに店主さんがわたしたちに全部持たせてくださったのです。
手作りのチョコレートケーキと一緒に!

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ホテルの部屋が、なんとキッチン付き!

という豪華仕様だったので、
この日の夕食はホテルの部屋にみんなで集まり(全員そのお肉屋さんに貰ったお揃いのTシャツに着替えてね!)、頂いたお肉をオーブンで焼いたり、切り分けたり、お野菜を用意したり、ちょっとだけアメリカンホームパーティーの気分を味わいました!

そんなアメリカのお肉屋さんで見たあの、ステーキ肉にクリームチーズを挟んでオーブンで焼いたお料理を、わたしなりにアレンジ再現してみました。

Recipe

アルカポネ風ステーキ

材料(2~3人分)

  • アメリカン・ビーフ(牛肉)サーロインステーキ用(厚み4cmくらい) 1枚(500g)
  • クリームチーズ 50g
  • サラミ(スライス) 15枚
  • グリーンオリーブ(種なしスライス) 10粒
  • ドライトマト(刻み) 大さじ1
  • 適量
  • ブラックペッパー 適量
  • オリーブオイル 少々
  • ※ 写真は倍量

作り方

  • 1.サーロインステーキの側面に切り込みを入れ、広げる。ここにクリームチーズ、サラミ、オリーブ、ドライトマトを入れて周りをタコ糸で縛って肉の表面にオリーブオイルを塗る。オーブンを130度に予熱する。

  • 2.天板にクッキングシートを敷いて肉をのせる。オーブンの下段で、25分焼く(全体に肉の色が変わるまで)。

  • 3.(2)の肉を取り出し、表面に塩、ブラックペッパーを振って、オイルをひいたフライパンで表面を焼き付ける(側面も全部)。皿に取りだして粗熱が取れるまで15分ほどおき、タコ糸を外して食べやすく切り分ける。