アメリカン・ビーフに関する安全性 - 生産農家における安全管理生産者の「牛肉品質保証(BQA)プログラム」の取り組み

牛肉品質保証(BQA)プログラムについて

牛肉品質保証プログラム(Beef Quality Assurance、BQA)は、消費者の食品の安全性への関心の高まりを受けて、業界団体である全国肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)が、自主的に行っているものです。飼育中の家畜の疾病を予防し、安全な食肉を提供するために、動物用医薬品や農薬の正しい使い方等を周知させ、主に化学物質の残留抑止を目指します。

肉牛の適正な飼育方法は、現在まで各州や関連団体でそれぞれ作成されてきましたが、今後はこのBQAを統一的な肉牛生産者の品質保証プログラムとして普及していくことを目指しています。そのためにNCBAは、まずBQAを生産者のトレーニング・プログラムと位置づけ、教育材料の提供等を推進しています。

現在、BQAに挙げられている項目は下記の5分野です。

  1. Feedstuff (飼料)
  2. Feed additives and medication (添加飼料と薬剤)
  3. Processing/treatment and record (加工処理/治療と記録)
  4. Injectable animal health products (注射用動物用医薬品)
  5. Care and husbandry practices (牛の取り扱いと世話)

なお最近は、動物医薬品、特に抗生剤の使用にあたり、過剰な投与を制限し、抗生剤耐性菌の発生を防止する努力がなされています。

HACCPについて

BQAは、安全で、衛生的な牛肉を生産することを目的にしており、 加工食品の衛生管理のために考え出されたHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point、ハサップ)というシステムをベースにしています。 HACCPは、加工食品を製造する際に、原材料から最終製品にいたる過程で、起こり得るハザード(危害要因)をすべて取り上げ、それらの危害要因を工程管理によってなくしていこうとするものです。 そして、工程管理をすべて記録に残すことを義務づけています。

品質管理ポイント

HACCPをベースにしたBQAでは、牛肉生産の過程で起こりうる食品のハザード(危害要因)を取り上げ、コントロールすべきポイントを定義しています。

HACCP をベースにした 品質管理ポイントの例
プロセス 管理点 潜在的危害要因
給餌 / 添加飼料 購入
受け取り
保管
飼料保管
抗生物質残留物
化学残留物
毒性の餌
健康障害の予防と治療 分娩
離乳牛
種牛または育成牛の受け取り
注射部位斑点
抗生物質残留物
注射針の欠損
加工と牛の取り扱い 役牛
離乳牛
牛の出荷
注射部位傷害
あざ
皮の損傷
枝肉の欠陥
病弱
牧草の化学薬品使用 除草剤 / 農薬の散布
容器処理
水質
土壌汚染
残留物