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TRADER'S Be & Po

vol.503 Oct.30.2026
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース ・ 生体牛現物取引少ない、価格は前週比小幅高
・ チョイスのリブアイが過去最高値を更新
・ 短期的な肥育豚供給は減少、来春には価格上昇も
生産動向 ・ 10月のフィードロット飼養頭数、1150万頭割れ
トピック ・ プロテインPACTのダッシュボード機能強化―食肉協会
フードサービス ・ アウトバックステーキがステーキメニュー刷新
リテール ・ 2026年ホリデー商戦予測、小売売上高4.2%増―NRF
・ ホールフーズが2027年の食品トレンド発表
USMEFインフォメーション ・ 10月31日からアメリカンビーフ秋冬店頭キャンペーン
ファクト・シート ・ ポーク(2026年8月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

生体牛現物取引少ない、価格は前週比小幅高

 
 

10月16日、カンザス州とテキサス州でパッカーが提示した生体牛の購入価格は100ポンド当たり228ドルで、ごく少数の取引が成立した。17日(土)もパッカーは228ドルの買い値を継続したが、売り手の希望価格は大半が230ドルで、取引は数頭しか成立しなかったようだ。

北部では、生体牛が226〜227ドル、枝肉で350〜355ドルで取引された。今後追加の取引が報告されないとすれば、生体牛価格は北部で前週比3〜4ドル高、南部では2ドル高となる。

牛肉需要は依然として底堅い。通常、多くの商品では価格が大幅に上昇すると、消費者は代替品や安価な商品にシフトする、あるいは購入そのものを減らすことが多いが、牛肉は過去2年間の価格上昇にもかかわらず、需要は維持している。

今週の牛と畜頭数は55万3000頭、前週比で1万8000頭増え、週間としては今年3番目の高水準となった。前年同期比では1万3000頭少ないが、肥育牛に限れば、今年最多となった。

 

※2026年10月17日 Cattle report、USDA-AMS

  チョイスのカットアウト価格の推移 (左)/主要5エリアの生体去勢牛価格の推移(右)
 
 

チョイスのリブアイが過去最高値を更新

 
 

チョイス等級の骨なしリブアイロールの価格は、10月2日時点で週間平均価格(1ポンド当たり)が15.55ドルとなり、過去最高値を更新した。昨年の同時期は14.55ドルだったため、前年同期比では6.8%高となる。

前年の最高値は、9月15日につけた14.67ドルで、その後は年明けに向けて下落した。焦点となるのは、リブアイがすでに今年の季節的な高値に達したのか、それとも今後さらに上昇する余地があるのかという点だ。

通常、リブアイの価格は、夏の前半から上昇し始める。2023年と24年にも8月上旬から上昇したが、2025年には7月上旬〜中旬ごろから上昇が始まった。牛の供給ひっ迫を背景に、手当の早期化が進んでおり、今年も同様の傾向となっている。

 

※2026年10月8日 FOODMARKET.com Expana

  チョイスのリブアイロールの卸売価格の推移
 
 

短期的な肥育豚供給は減少、来春には価格上昇も

 
 

米国農務省(USDA)の「Hogs and Pigs」レポートの最新調査結果からみると、今秋から冬にかけての豚と畜頭数は前年同期比で約1.5%減少する見通しだ。9月第1週以降の週間豚と畜頭数は、前年同期を3.2%下回っており、短期的な肥育豚供給の減少見通しを裏付けている。

6〜8月の子豚生産頭数は、3450万8000頭(前年同期比1.5%減)。このため、12〜2月のと畜頭数も同程度の減少となることが予測される。来春についても、9〜11月の分娩母豚頭数が前年同期比1.8%減と見込まれていることから、肥育豚供給は引き続き限られる見通しだ。

過去6カ月間、豚肉需要は低調に推移してきた。その要因とされるのは、鶏肉価格の低下や消費者の家計負担増、SNAP給付の変更、GLP-1製剤の利用拡大などだが、これらは来年も解消されず、輸出面でもEUやブラジルとの厳しい競争が続くだろう。

現時点では、国内・輸出市場ともに需要が弱いことから、生産者は引き続き生産拡大を抑える可能性が高い。今秋の子豚生産頭数の減少により、生体豚先物は晩冬から来春にかけての価格上昇リスクが高まっている。

現在の豚肉の低価格を受けて、大手外食チェーンが値頃感の強いベリーなどの固定価格契約を増やせば、価格の上昇圧力が一段と強まる可能性がある。また飼料コストの上昇によって、2027年の鶏肉生産の伸びが抑えられれば、春から夏にかけて豚肉の価格競争力が強まる可能性もある。短期的な肥育豚供給は、従来予想よりもひっ迫しており、来春には価格の上振れリスクが強まるだろう。

 

※2026年10月5日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  CMEの生体豚現物価格指標と2026〜2027年の先物価格
  米国の繁殖豚の飼養頭数の推移(四半期毎)
 
生産動向

10月のフィードロット飼養頭数、1150万頭割れ

 
 

10月1日時点のフィードロット飼養頭数(COF)は、前年をわずかに上回るものの、同日としては過去7年間で2番目に低い水準となる見通しだ。アナリスト6氏の予想を平均すると、フィードロット飼養頭数は1146万8000頭で、前年を5万頭上回る見込みだ。過去5年平均比では6万8000頭の減少となる。

9月のフィードロット導入頭数は前年比7.5%減と予想され、過去5年平均を12%(25万5000頭)下回る見込み。9月としては過去最低の水準で、3カ月連続して過去最低を更新することになる。

9月の出荷頭数は、前年の約93%にとどまる見込み。過去5年平均を22万頭下回り、5カ月連続で過去最低となる見通しだ。9月下旬に複数の食肉処理工場で労働問題による混乱が発生したことも影響している。

出荷ペースが歴史的に遅いこともあり、肥育期間の長期化が継続している。10月1日時点で、肥育日数が180日以上ならびに150日以上の牛の頭数は、いずれも10月としては過去最高になる見込み。

150日以上の牛の頭数は、前年比25.9%増と予想される。さらに1カ月程度は増加するとみられるが、季節的な動きによって増加率は徐々に縮小すると予想される。180日以上の牛は12月1日時点でピークになる見通しだ。

 

※2026年10月16日 CATTLE BYUER’S WEEKLY

 
トピック

プロテインPACTのダッシュボード機能強化―食肉協会

 
 

米国食肉協会(Meat Institute, MI/旧NAMI)は、米国の食肉業界全体が取り組んでいるプロジェクト「プロテインPACT」の2025年分の年次データ報告を完了し、参加企業向けに機能を強化したベンチマーク・ダッシュボードの提供を開始した。

機能が強化されたダッシュボードでは、サステナビリティに関する自社の実績をより詳しく把握し、傾向を分析するとともに、データを事業運営に活用できるようになる。参加企業は、業界全体の集計データに加え、企業単位、事業所単位での実績を確認でき、自社全体や地域ごとの事業運営や進捗状況を包括的に把握できる。

業界全体の集計データは、改善が進んでいる分野を示すとともに、食肉加工業者や生産者が直面する課題を明らかにし、政策立案者やその他のステークホルダーが業界の取り組みや実態をより正確に理解するうえで役立つ。

ダッシュボードに表示されるベンチマークデータは集計値で、個々の企業や施設を特定できないよう保護措置が講じられている。2025年の業界全体のデータは、「2026 Protein PACT Continuous Improvement report」にまとめられている。

 

※2026年10月14日 The Meat Institute

 
フードサービス

アウトバックステーキがステーキメニュー刷新

 
 

アウトバック・ステーキハウスは、ステーキに焦点を当てた新たな取り組み「Best Steaks Ever」を開始した。新たな部位を導入するとともに、調理基準も見直して、主力メニューのステーキを刷新・強化する。

今回の取り組みでは、ステーキのカット規格、手作業によるトリミング、味付け、調理方法などを改善して、肉の柔らかさや風味の均一性を高めた。

刷新されたラインナップには、厚切りの「Down Under Delmonico Ribeye」や今回初めてメニューに加わる「New York Strip」、「Victoria's Barrel-Cut Filet Mignon」、「Center-Cut Sirloin」、「Rockhampton Ribeye」が含まれる。

「Down Under Delmonico Ribeye」は豊かなマーブリングと香ばしい焼き上がりが特徴。「New York Strip」は風味とやわらかさのバランスを重視。「Victoria's Barrel-Cut Filet Mignon」は手作業でトリミング・成形し、「Center-Cut Sirloin」は、より赤身の多い部位に独自のシーズニングを施す。「Rockhampton Ribeye」は豊富なマーブリングと濃厚な風味が特徴という。

今回のメニュー刷新に際して、同社は45年以上の調理経験を持つエフレム・カトラー氏を「チーフ・ステーキ・オフィサー」に任命した。カトラー氏は、「おいしいステーキは細部で決まる。部位はもちろん重要だが、サシの入り方やトリミング、味付け、焼き方も同じように重要だ。『Best Steaks Ever』は、そうした要素をすべて組み合わせ、どの部位でもステーキ好きが求める味わいを提供することを目指した」としている。

「Best Steaks Ever」の取り組みの一環として、一部店舗では「Spokes booth」と呼ばれる体験型企画も導入する。来店客が新しいステーキを試食し、最初の一口を食べた際の反応を録画し、撮影された映像の一部はSNSや今後のマーケティングキャンペーンで活用する。

 

※2026年10月9日 FOODMARKET.com

  「Best Steaks Ever」
 
リテール

2026年ホリデー商戦予測、小売売上高4.2%増―NRF

 
 

全米小売業協会(NRF)は10月15日、2026年のホリデーシーズン予測を発表。11〜12月の小売売上高は、前年比4.2%増の1兆130億ドルになるとの見通しを示した。

NRFは、「今年の予測は、消費者が予算を意識しながらも、ホリデーシーズンの支出を優先するという見込みを反映している。小売各社は、他店に負けない価格と値頃感、幅広い予算に応じた選択肢を用意し、需要に応える態勢を整えている」とし、「同時に、インフレやガソリン価格の上昇、家計への負担は、所得階層によって異なる影響を及ぼす」と指摘している。

NRFのホリデーシーズン予測は、個人消費、可処分所得、雇用、賃金、インフレ、去の月次小売売上高などの主要経済指標を用いた経済モデルに基づいている。

 

※2026年10月15日 National Retail Federation

  2026年のホリデーシーズン(11-12月)の小売の売上高予測
 
 

ホールフーズが2027年の食品トレンド発表

 
 

ホールフーズ・マーケットは、2027年の主要食品トレンドを発表した。これは、食材発掘・調達担当者やバイヤー、料理の専門家など幅広い分野のスタッフで構成されるトレンド評議会が、毎年のレポートとして発表しているもの。

トレンド評議会のメンバーは、「今年の予測には、人々の食べ方が実際に変化していることが反映されている。産地への関心の高まり、苦味や意外な風味に挑戦する意欲、よりシンプルで加工度の低い食材への本格的な回帰が見られる」としている。

2027年の8つの食品トレンド予測のポイントは以下のとおり。

◆テロワールの新たな領域
土壌や気候など産地の環境が風味に与える影響を示す「テロワール」は、最高級のワイン用ブドウを生産する上で長らく重要な概念であった。この考え方が、海産物にも広がっている。海洋環境による風味の違いを表す造語として「メロワール(merroir)」が注目されるようになっている。

◆ビューティリション
肌の健康を「内側から」支える食品への関心が高まり、コラーゲン、抗酸化物質、良質な脂肪などを含む食品が注目されている。イワシやカキなどのシーフードも、オメガ3脂肪酸やビタミン、ミネラルを含む食品として取り上げられている。

◆洋食(Yōshoku)の広がり
米国では、ミルクパンや甘辛いカレーなど、日本の洋食系コンフォートフードへの関心が高まっている。こうした人気は調味料やベーカリー、乳製品など幅広い売り場に広がっている。和風ミルクパンや、味噌漬けのアラスカ産天然ギンダラなどが、代表例として挙げられている。

◆料理の再発明
親しまれてきた料理を意外な形にアレンジし、懐かしさと新鮮さを同時に楽しむ「料理の再発明」が広がっている。

◆原材料のミニマリズム
「ラベルをよく読もう」というSNS上のコンテンツが拡散し、添加物や超加工食品(UPF)への関心が高まる中、原材料表示が短くシンプルな商品を品質の目安とする消費者が増えている。メーカー側も、配合や原材料構成の簡素化を進めている。

◆「苦味」の新たな魅力
消費者は、より複雑な味わいを求めて、苦味を積極的に取り入れるようになっている。イワシと豆を組み合わせた商品などが例として挙げられている。

◆ゼロ・ウェイスト2.0
食品ロス削減への関心が、より広範な「ゼロ・ウェイスト」の考え方へと広がっている。今や消費者は日常生活のあらゆる場面で廃棄物を減らす方法を模索している。

◆豆ブーム
豆類は、副菜から主菜へと存在感を高めている。手頃な価格で、タンパク質や食物繊維を摂取できて、腸の健康にも配慮する食品として消費者に注目されている。

 

※2026年10月16日 FOODMARKET,com

 
USMEFインフォメーション

10月31日からアメリカンビーフ秋冬店頭キャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、10月31日〜2027年1月31日まで、アメリカンビーフ「2026秋冬店頭キャンペーン」を実施します。秋から年末年始の商戦を盛り上げる消費者プレゼントキャンペーンとして展開します。

キャンペーンシールを貼付したアメリカンビーフ商品を購入したお客さまが懸賞に応募できるシステムです。シール内部に記載のシリアルナンバーを応募Webに入力(QRコードで遷移)すると、その場で当落がわかります。

賞品は、A賞「アメリカンビーフオリジナルどんぶり」(2セット×200名)とB賞「アメリカンビーフオリジナルトートバック」(800名)を用意しました。

店頭で販売中のアメリカンビーフ(内臓・味付品含む)にシールを貼付するだけで、お客さまの注目度が向上します。キャンペーン期間中、シールを継続して使用していただくと、アメリカンビーフを選ぶきっかけとリピート購入を増やすことが出来ますので、売上拡大の販促手法としてご活用ください。

参加希望の皆様にはキャンペーンシールを無償で提供します(提供開始は10月29日以降の予定)。
本件へのお問い合わせは米国食肉輸出連合会 田代(atashiro@usmef.org)まで。

  アメリカンビーフ「2026秋冬店頭キャンペーン」
 
 

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