印刷する
 

TRADER'S Be & Po

vol.496 Jul.6.2026
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体豚・カットアウト価格、年後半も予想下回る展開か
生体牛は保合続く、プライム・チョイスの発生率上昇
ランキング 全米養豚企業ランキング、上位34社で68%の母豚保有
ワールドトレード 中国の牛肉輸入、1〜5月18%増、豪州産6月からSG発動
消費関連 独立記念日のバーベキュー費、4%上昇
USMEFインフォメーション ジャパンディレクターに笠谷樹が就任
「American Meat Showcase」7月18〜20日に日比谷公園で
ファクトシート ビーフ(2026年5月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
定期購読(無料)の登録はこちら バックナンバーはこちら
 
市況ニュース

生体豚・カットアウト価格、年後半も予想下回る展開か

 
 

2026年の第1四半期の豚肉生産量は、前年同期比1.4%増だった。第2四半期も約1%増となる見込みで、年間の生産量は同1.2%増になると予測される。年初時点の予想と変わらないが、今春の生体豚とカットアウト価格は当初予想を下回って推移し、年後半の価格見通しについても下方修正が進んでいる。

なぜ価格動向に変化が生じているのか。第一に、市場は春後半から夏にかけての疾病リスクをより多く織り込んでいたと考えられる。少なくとも今年これまでの状況を見る限り、疾病による生産減少への懸念は過大評価されていた可能性が高い。

需要面では外食産業、特にファストフード店での販売不振が影響している。これがバラとモモの不振につながっている。モモは輸出、特にメキシコへの輸出に大きく依存しているが、今後2か月程度は、季節的な供給減少で一定の上昇余地があるとみられる。

米国の国民1人当たりの豚肉供給量は、2027年と2028年は緩やかに増加すると予想されるが、長期的なトレンドに近い水準にとどまる見込みだ。 全体として、豚肉価格の上昇余地は限定的と見られる。

バラは、小売の販促や外食産業の需要変動の影響を強く受けやすく、価格変動リスクは依然として高い。現在の低価格水準を受けて、来年以降はベーコンのプロモーションが増える可能性もあり、2027年には多少なりとも価格は回復するだろう。

年初の予想では、今年の生体豚価格は前年比1.5%高の96ドルだったが、これは明らかに楽観的すぎた。現在の予想は約5%低い89ドルとなっている。カットアウト価格は今年初めの予測を下回る98ドルで、前年同期比4%安と予想される。

 

※2026年6月15日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の国民一人当たりの豚肉消費量
  米国の牛肉・豚肉・鶏肉・ターキーの生産量の推移と予測
 
 

生体牛は保合続く、プライム・チョイスの発生率上昇

 
 

6月第1週の主要5州の生体去勢牛価格は平均256.53ドル、枝肉は平均404.66ドルで、それぞれ前週比0.33ドル、0.53ドル安だった。カットアウト平均価格は393.97ドルで、前週比0.41ドル安。チョイスは391.97ドル、同0.60ドル高だった。

同週のプライムおよびチョイス等級の発生割合は、過去最高を更新した。これは、フィードロットでの肥育期間が長期化していることが要因だ。

6月1日時点のフィードロット飼養頭数(COF)は、前年同月比で2%以上増加したとみられる。出荷日数が前年より1日少なかったこともあり、5月の出荷頭数は前年同月の89%にとどまり、フィードロット飼養頭数は1167万7000頭と、6月としては観測史上4番目に高い水準となった。

このうち、フロントエンド(肥育日数180日以上)の肥育牛は、196万5000頭と推定される。アナリストは、「これは前年同月比で37%・53万5000頭増であり、過去5年間の平均を100万頭上回っている」という。

過去6カ月間、導入頭数が前年同期比で32万頭減少したのに対し、出荷頭数は79万頭も減少している。「この47万頭の差は、COFの増加率を上回るものだ。秋季に向けて、出荷される牛はフロントエンドに集中した状態が続く」と見られる。

フィードロットの出荷が鈍化していることで、肥育期間180日超の牛が過去最高水準を維持しており、これが秋季に向けても枝肉重量の増加や良好な格付結果の大きな要因となるだろう。

 

※2026年6月12日 CATTLE BUYER’S WEEKLY

 
ランキング

全米養豚企業ランキング、上位34社で68%の母豚保有

 
 

Successful Farmingは恒例の「2025年 Pork Powerhouses®」レポートを公開した。 これは保有母豚数を基にしたランキングで、レポートには、2万5000頭以上の繁殖用雌豚を保有する34社の養豚企業が掲載されている。34社の繁殖用雌豚の総数は405万3200頭に上り、米国の総頭数の約68%を占めている。

合計の母豚数は9765頭減少したが、これは2024年のリストに掲載されていた2社の母豚数が2万5000頭未満で、非掲載となったことが主な要因だ。主要企業の2024年から2025年にかけての母豚数は比較的安定している。

1位のスミスフィールドは、昨年まで未公表(推定値掲載)だったが、再び上場企業となったことから、2025年の母豚頭数を55万頭と報告した(昨年の推定値より5万頭減)。

2位のパイプストーン・マネジメントは40万5000頭で、前回より1万3000頭増加した。また、アイオワ・セレクト(第4位)は27万5000頭で、同1万5000頭増加した。

シーボード・フーズは、2025年については母豚頭数を開示しなかったため、2024年に報告された33万6000頭が記載されている。同社は、9月にテキサス州とオクラホマ州にある3つの養豚場の買収を発表している。

マーフィー・ファミリー・ベンチャーズ(MFV)は、2024年後半にスミスフィールドから15万頭の繁殖雌豚(母豚)を取得した。この中には、ノースカロライナ州でMFVがスミスフィールドとの契約に基づいて管理・運営していた母豚群も含まれている。

 

※2026年5月9日 Successful Farming

  Top U.S. Pork Powerhouses 2025 Rankings
 
トピック

中国の牛肉輸入、1〜5月18%増、豪州産6月からSG発動

 
 

中国の5月の牛肉輸入量は20万6957トン(前月比0.8%減)となった。年初来では18.4%増となり、ブラジルは年間割当量を過去最速のペースで消化、豪州は6月までにはSGが発動される見込みとなった(6月20日発動)。

今年の中国の牛肉輸入動向を左右する最大の要因は、中国政府が2026年1月1日に導入した輸入セーフガード制度だ。国内の畜産業を保護することを目的としており、輸出国ごとに年間の関税割当(TRQ)が設定され、割当数量を超過すると、その年の残りの期間については55%という極めて高い追加関税が適用される。

この急激な関税負担の増加を回避するため、第1四半期には輸入が大幅に前倒しで行われた。しかし現在では貿易摩擦が深刻化し、航行中の船舶についても、中国で予定どおり荷揚げできるかどうかというリスクが高まっている。

主要供給国間には著しい乖離が見られる。ブラジルは市場全体の慎重姿勢とは対照的に、5月の輸入量が11万910トンまで拡大し、シェアは56.3%と存在感を一段と強めた。輸入割当枠の消化が目前に迫る中で、輸入量を確保するための戦略的な「前倒し競争」が激化していることを反映している。市場関係者の間では、ブラジルは8月下旬から9月にかけて枠を使い切るのではないかと見込まれている。

豪州産の5月の輸入量は、前月比17.0%減の3万1673トン。供給国の中で最も急激な調整が見られたが、6月20日に中国政府が公表した「2025年第87号公告」によって、年間割当数量(20万5000トン)を超過し、SGが発動されることが明らかとなった。

 

※2026年6月24日 Foodmarket.com

  中国の輸入牛肉セーフガード割当量の消化状況
 
消費関連

独立記念日のバーベキュー費、4%上昇

 
 

米国農業連盟(AFBF)の年次マーケットバスケット調査によると、2026年の独立記念日のバーベキューに米国の消費者がかけた費用は、ゲスト10人当たり73.82ドルとなった。昨年より2.90ドル(4%)高い。5月までの12カ月間で、米国の年間総合インフレ率は4.2%だった。

1人あたり7.38ドルという金額は、2016年に調査開始以来で最も高い。しかし、インフレ調整後で見ると、バーベキュー費用は近年比較的安定しており、2022年に記録した過去最高値を下回っている。

調査の対象となった12品目のうち、牛ひき肉、ポーク・アンド・ビーンズ、イチゴ、ハンバーガーバンズなど10品目の価格が上昇している。牛ひき肉2ポンドの小売価格は5.5%上昇し、14.06ドルとなった。

AFBF調査の2026年夏のバーベキュー価格一覧

  • 牛ひき肉 2ポンド、14.06ドル(+5.5%)
  • 鶏ムネ肉 2ポンド、8.06ドル(+3.5%)
  • ポークチョップ 3ポンド、14.79ドル(+4.7%)
  • チーズ 1ポンド、3.60ドル(+1.7%)
  • ハンバーガーバンズ 1パック、2.53ドル(+7.7%)
  • 自家製ポテトサラダ 2½ポンド、2.91ドル(−17.8%)
  • ポーク・アンド・ビーンズ 32オンス、3.06ドル(+13.8%)
  • ポテトチップス 16オンス袋、4.76ドル(−0.8%)
  • チョコチップクッキー 13オンス入り1パック、4.25ドル(+6.3%)
  • アイスクリーム 1/2ガロン、5.99ドル(+5.3%)
  • イチゴ 2パイント、5.27ドル(+12.4%)
  • レモネード 2½クォート、4.54ドル(+3.9%)
 

※2026年6月24日 Foodmarket.com

 
 
USMEFインフォメーション

ジャパンディレクターに笠谷樹が就任

 
  笠谷 樹

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、会長兼 CEO ダン・ホルストロムより、次期日本代表に関する人事を以下の通り決定したことを発表しました。

米国食肉輸出連合会 日本代表(ジャパン・ディレクター)
笠谷 樹

就任日 2026年6月24日

笠谷 樹(かさたに たつる)の略歴は以下のとおりです。

生年月日:1974年1月23日(52歳)
出身地:東京都
学歴:1996年3月 学習院大学 法学部政治学科 卒業
経歴:1996年4月株式会社ニチレイ入社 畜産品の仕入・販売に従事
2015年12月 米国食肉輸出連合会入社
2023年1月 米国食肉輸出連合会 マーケティング・ディレクターに就任

尚、現日本代表の加藤 悟司は、名誉理事(ジャパン・ディレクター・エメリタス)として、引き続き弊会の活動に携わってまいります。

 
 

「American Meat Showcase」7月18〜20日に日比谷公園で

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、7月18〜20日に東京・日比谷公園で開催される、アメリカ合衆国建国250周年を祝う「American Festival 2026」(主催=米国大使館農産物貿易事務所、共催=米国食肉輸出連合会、後援=外務省)の会場内で「American Meat Showcase 2026」を開催します。

会場には、世界一のキューバサンドから日本屈指のBBQまで、最強“肉グルメ”が集結します。BBQの名店「B-YARD(青海)」や、日本BBQ選手権優勝「THE SMOKE CLUB」、さらにキューバサンド世界大会、2023年優勝の「Duckdive(岐阜)」、2024・2026年優勝の「PAN(蒲田)」など、国内外で高く評価される注目の20店舗が出店します。

本場のアメリカンハンバーガー、キューバサンド、アメリカンBBQ、フィリーチーズステーキなど、最強のアメリカ肉グルメを一気に堪能できる、またとない機会です。本格的なアメリカンフードを片手に、アメリカンカルチャー、エンタメを五感で楽しむ3日間! ここだけの特別なアメリカ体験をお楽しみください。

開催内容ならびに出店者の詳細は下記をご参照ください。
https://www.americanmeat.jp/csm/event/americanmeat_showcase2026/

 
 

ビーフ・ファクト・シート