外食業界全体で、夏の販促活動が活発化している。消費者が支出に慎重になる中で、大手チェーン各社は集客力の向上を図ろうと、コストパフォーマンス、ノスタルジー、ロイヤリティ、期間限定オファーなどに注力している。主要企業による具体例は以下のとおり。
チポトレは6月1日から8月31日まで、ロイヤリティプロモーション「Summer of Extras」を再開。リワード会員に対して、月7回の来店でメインディッシュ1品を無料提供するとともに、リーダーボードや期間限定チャレンジといった新たなポイント獲得機能を追加する。昨年獲得した3780万のSNS表示回数をもとに、顧客のロイヤリティをデジタル体験によって刺激することで、リピート来店とSNSでの拡散効果を狙う。
ソニックは、期間限定の1.99ドルメニューを刷新し、「ジュニア・ベーコン・チーズバーガー」「バニラ・ソフトクリーム・カップ」「チーシー・バハ・クリスピー・テンダー・ラップ」「スモール・ルートビア・フロート」などを新たに追加。フランチャイズ展開を通じて店舗網を拡大している。
バーガーキングは、家族とノスタルジーをテーマにした夏の期間限定メニューを展開。6月2日から全国で王冠型のチキンナゲットを復活させ、6月9日にはクレヨンをテーマにした「キング・ジュニア・ミール」を導入した。共同ブランドのクレヨンや塗り絵にもなるパッケージが特徴。
マクドナルドは6月4日より、期間限定の「FIFAワールドカップ2026™ミール」および「ハッピーミール」を発売。世界のサッカー選手やぬいぐるみのスクイッシュマローズをモチーフにしたコレクターズカップや、ゴールドパッケージのビッグマックソースなどが含まれる。このキャンペーンは、同社の新戦略「McDonald’s > NEXT」の一環だ。
ステーキ・アンド・シェイクは調達方針の転換をめざし、6月1日から使用する牛肉を100%グラスフェッドの放牧牛に限定すると発表した。同社は社内で「MakeAmerica Healthy Again(アメリカを再び健康に)」の担当最高責任者を任命するなど、メニューの栄養と透明性への取り組みを強化している。今回のメニュー刷新は、揚げ油を植物油から天然牛脂に切り替えたことに続くもので、QSR業態でも品質・健康・価値のバランスが重視されることを象徴している。 |