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TRADER'S Be & Po

vol.491 Apr.13.2026
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース BBQシーズンへ向けて牛肉需要回復に期待
ストリップとリブ価格に構造的変化、調達の早期化
豚肉の供給増は限定的、今夏の価格上昇リスク高まる
ポーク関連ニュース 豚肉在庫の低水準続く、ベリー7.6%減
トピック USDAが「Product of USA」ラベル推進キャンペーン
ワールドトレード 豪州の対中輸出、12週間で牛SG割当量の50%に
米国産牛肉が23年ぶりに豪州に復帰、記念イベント開催
ファクト・シート ポーク(2026年2月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

BBQシーズンへ向けて牛肉需要回復に期待

 
 

米国ではまもなくBBQシーズンが始まる。5月は年間で最も牛肉需要が高まる月で、例年、イースター(今年は4月5日)以降に牛肉の売上が増加し始める。だが今年、消費者は過去最高水準の牛肉価格高騰に直面している。

アナリストは、「2月末に始まった米国の軍事行動とエネルギー価格の高騰で、消費者は家計の見直しを迫られている。牛肉と豚肉のカットアウト比率も過去最高に達しており、牛肉需要が引き続き堅調に推移するかどうかは消費者次第だ」と指摘する。

3月23日週のカットアウト価格(100ポンド当たり)は397.49ドルで、前週比1.31ドル安。チョイスは394.79ドルで、同10セント安。3月30日週には、前半4日間でチョイスが3.39ドル下落し、389.58ドルとなった。生産量の少なさが下支えとなっているが、カットアウト価格は下落基調にある。

と畜頭数の最新データ(3月22日終了週)は50万2062頭で、年初来で最小となった。年初から同週までの累計は、653万5000頭(前年同期比10.2%減)。年初来の牛肉生産量は7.8%減だ。

一方、生体牛の現物取引は依然として堅調だ。主要5州の去勢牛平均価格は、生体牛235.69ドル、枝肉371.70ドルだった。前週比でそれぞれ0.68ドル高、0.35ドル安。3月30日週は、水曜日までの現物取引は概ね低調だった。しかし木曜日(4月1日)に、4月限の先物価格が現物価格を10ドル以上も上回って引けたことを受けて、全地域で取引が活発化。生体牛は245ドルで取引された。

 

※2026年4月3日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
 

ストリップとリブ価格に構造的変化、調達の早期化

 
 

過去4年間を見ても、春のBBQシーズンまでの数カ月間、ストリップロイン(0x1)とチョイスのボンインリブロースの価格推移は一貫している。季節動向として、クリスマス・年末年始の休暇を過ぎるとリブの価格は下落する。BBQシーズン向けの手当が本格化すると、ボンインリブロースの価格はストリップロインを下回るが、両者の交差点は年々早まる傾向にある。

リブとストリップの価格が同一水準となった時期は、2023年には5月中旬にポンドあたり8.22ドル、2024年は3月上旬に8.68ドル。2025年には2月上旬に9.13ドルで同水準に達した。

今年は、さらに早い1月中旬に8.76ドルで同水準に達した。この変化は、供給面のひっ迫を反映している。牛群およびと畜計画の縮小により、牛肉生産量が抑制される中で、バイヤーはグリル向けのストリップロインを確保するために、買い付け時期を早めている。

 

※2026年3月25日 FOODMARKET.com

  チョイスのストリップロイン(0×1)とボンインリブロースの価格推移
 
 

豚肉の供給増は限定的、今夏の価格上昇リスク高まる

 
 

USDAの最新の豚飼養動向調査(四半期報告書)では、主要指標の多くが事前の予想を下回った。6−8月期の子豚生産頭数の修正自体は予想されていたが、その幅は予想より小さかった。さらに重要なのは、繁殖用母豚数が下方修正され、12−3月にかけての母豚数が減少したことだ。

これにより、肥育豚の短期的な供給は前年を上回って推移するが、春から夏場のと畜頭数は、ほぼ前年並みとなる見通しだ。秋季は2%増と予想されていたが、「横ばい、あるいは減少」となる公算が大で、下半期は供給がひっ迫する可能性も出てきた。

肥育豚の重量区分別と出荷時期の関係から、今後の出荷を予想すると、まず「180ポンド超」は前年比約2%増。これらはすでに出荷済みか4月上旬までに出荷されるが、実際に3月のと畜頭数は前年を約2%上回っている。

4月中旬から5月の第3週にかけて出荷される「120〜179ポンド」は、前年比微増。昨年同期間の週間と畜頭数は約241万頭で、今年も同水準になる見込み。現状の250万頭と比較すると、かなりの減少となる。

6月に出荷される「50〜119ポンド」は、前年同期比でわずかな増加にとどまっている。当初予想の大幅な増加とは異なる展開だ。冬の子豚生産量が予想を下回ったことが影響している。昨年6月の週間と畜頭数は平均236万頭で、今年も同様に供給がひっ迫することが見込まれる。

7月下旬から8月にかけて出荷される「50ポンド未満」は、前年同期比でわずかな増加。7月下旬から8月上旬の週間と畜頭数は235万頭前後となり、8月下旬に240万頭台へと緩やかに増加すると予想される。

 

※2026年3月27日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の週当たり豚と畜頭数の推移と予測
  米国の繁殖豚の飼養頭数の推移(左)/米国の母豚一腹当たりの産子数の推移と予測(右)
   
ポーク関連ニュース

豚肉在庫の低水準続く、ベリー7.6%減

 
 

2月末の豚肉冷凍在庫量は4億350万ポンド(前年同月比4.7%減)。過去5年平均を13.1%下回り、2月末としては過去25年間で最も低い水準だ。

特にベリー(バラ)の在庫量は、4490万ポンド(同7.6%減)と少ない。前月比では4.5%増加したが、長期平均の増加率(約9%)の半分にとどまっている。ベリーの在庫薄は、春季の豚カットアウト価格の下支えに繋がるだろう。

モモの在庫は8,390万ポンドで、前年比ほぼ横ばい。前月比では4.2%増加したが、通常の増加幅である約10%増を下回った。ロインは前年同月比7.8%減。過去5年平均比では26.6%減。販売が堅調なことで、在庫の積み増しが進んでいない。

リブの在庫は、通常2月に約5%増加するが、今年は増加幅がほぼゼロにとどまり、過去5年平均を約16%下回った。ポークトリムは4350万ポンド(同8%減)で、第2四半期には供給量がさらに減少すると予想される。

 

※2026年3月27日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  米国の豚肉の月末在庫量の推移
 
トピック

USDAが「Product of USA」ラベル推進キャンペーン

 
 

USDAのブルック・L・ロリンズ長官は、3月24日の全米農業デーに、今年一月に発効された「Product of USA」ラベルの啓発キャンペーンを開始すると発表した。

「Product of USA」の表示は、米国で生まれ、飼育・と畜・加工された動物由来の食肉、家きん類、卵製品のみに限定される。表示の使用は任意であるが、使用する企業は、透明性が高い検証可能な要件を満たさなければならない。

2017年以降、米国では家族経営農場の17%以上が失われ、過去10年間で10万件以上の農場が廃業した。国内の牛頭数は75年ぶりの低水準にある一方で、牛肉需要は過去10年間で9%増加している。

ロリンズ長官は、「米国の消費者は、米国産品を購入することで生産者を支援したいと考えている。このラベルを推進することで、食品の透明性や公平性、サプライチェーンの強化につながる」と述べた。

 

※2026年3月24日 FOODMARKET.com

 
ワールドトレード

豪州の対中輸出、12週間で牛SG割当量の50%に

 
 

中国商務省の発表によると、3月26日時点で、同国の豪州産牛肉の輸入量は2026年の年間セーフガード割当量の50%に達した。わずか85日で半分の水準に到達し、2025年を大きく上回って推移している。

割当量の急速な消化は、前例のない「駆け込み需要」」によるものだ。SG発動後には55%の課徴金が課せられることから、輸出入業者は、実質的に貿易の窓が閉ざされる前に輸入を急いでいるようだ。

割当量を超過すると、トリガー発動の3日目(当日を含む)から、すべての豪州産牛肉にこの追加関税が課されることになる。過去数年間、SG発動基準に達するのは第3四半期または第4四半期だった。

しかし、3月下旬時点で枠の50%がすでに埋まっていることから、関係者は、豪州産の割当量は早ければ5月下旬、または6月に使い切られると予想している。

 

※2026年3月26日 FOODMARKET.com

  中国の輸入牛肉セーフガードの国別トリガー数量
 
 

米国産牛肉が23年ぶりに豪州に復帰、記念イベント開催

 
 

米国で牛海綿状脳症(BSE)の症例が確認されて以来、20年以上にわたり、牛肉業界と米国通商代表部(USTR)は、豪州市場への再参入に取り組んできた。

その結果、2025年に、米国産牛肉の豪州への輸出再開が正式に認められた。これを記念して、USMEFはUSTR、USDA、在オーストラリア米国大使館の支援のもと、シドニー市で米国産牛肉のローンチイベントを開催した。

来賓として、米国首席農業交渉官のジュリー・キャラハン大使が出席。また、豪州の輸入業者、流通業者、ホテル・レストラン経営者らが参加した。シドニーで有名なステーキハウスチェーンの一つである「ハリケーンズ・グリル(Hurricane’s Grill)」で行われたセッションでは、米国産牛肉の生産、トウモロコシ肥育による風味の違い、およびオーストラリアの外食業界向けの部位活用法についてのセミナーが行われた。USMEFは、当面は外食産業が主要な参入ルートになると見込んでいる。

 

※2026年3月31日 USMEF News

  オーストラリアの外食業界向けの部位活用法についてのセミナー
 
 

ポークpファクト・シート