牛肉の小売価格は、7月に過去最高値を更新した。USDA(米国農務省)が発表した7月の生鮮牛肉の平均小売価格(ポンド当たり)は8.90ドル(前年同月比9.2%高)で、前月比0.27ドル高、前年同月比では0.75ドル高となった。チョイスの平均小売価格は9.69ドル(同15%高)で前月比0.42ドル高、前年同月比では1.26ドル高。
アナリストは、「この価格上昇が牛肉販売に与える影響を注視している。現状では、レイバーデー(9月1日)の連休需要に向けた買い付けがカットアウト価格を押し上げているが、牛肉消費の実勢が現れるのは連休後になるだろう」という。
8月4日の週のカットアウト価格(100ポンド当たり)は平均367.72ドルで、前週比4.03ドル上昇した。チョイスは367.01ドルで同0.52ドル高、セレクトは346.17ドルで同0.80ドル高。
8月11日の週は、前半4日間でチョイスが14.95ドル上昇し、393.79ドルとなった。と畜頭数の減少も一因だが、9月1日までは連休向け需要のため、カットアウト価格は上昇基調が続くと予想される。
一方、生体牛の現金取引価格は、8月4日週の主要5州における去勢牛平均価格が242.01ドル、枝肉は381.25ドルだった。前週の記録的な水準から、それぞれ1.16ドル、2.43ドル下落。
8月11日週は、火曜日に北部で2012頭が生体牛245ドルと枝肉385ドル、カンザスでは134頭の生体牛が232ドルで取引された。水曜日は北部で生体牛が244〜245ドルと枝肉385ドル。木曜日には生体牛が240〜247ドル、枝肉376〜385ドルと幅広い価格で取引された。
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