サーティファイド・アンガス・ビーフ(CAB)は、今春の売上が記録的な実績となったことを発表。「CABの好調な実績は、高品質の牛肉生産が緩むことなく、牛肉需要が維持されていることの証であり、牛肉ビジネスが厳しい状況の中での明るい話題だ」としている。
通常、春季は枝肉の品質が向上し、CABの認定率が最も高くなる。今年もその傾向が見られ、3月と4月の枝肉のCAB認定頭数は歴史的に高い水準に達した。3月の枝肉認定頭数は13万4330頭で、パンデミックによって生じた滞留が処理されていた2021年2月(13万5758頭)に次いで、過去2番目に多かった。
肥育牛(去勢・未経産牛)のと畜頭数が前年同月比で3.5%減少したにもかかわらず、CAB認定枝肉は同1%増加した。「プライム等級の枝肉が圧倒的に多い。パフォーマンスと利益を重視した遺伝学的な改良と、枝肉重量の増加とともに肥育日数が増加したため、チョイスとプライムの枝肉が多く生産されている」という。
プライムの生産増加を反映して、CABプライムの枝肉数は年度累計で8%増加。USDAのプライム等級の発生割合は、9週間連続してセレクトを上回っており、前年比で6.2%増加している。
CABのジョン・スティカ会長は、「より良い製品を作れば、より多くの消費者が信頼してくれる。我々が消費者から学んだことは、消費者が商品の価値を判断する際、最終的に価格と天秤にかけるのは品質だということ。消費者の95%が、牛肉の購入を決める際には品質が重要だとしている」と語った。
CABの3月の販売量は1億1680万ポンドで、過去最高だった2022年3月(1億1380万ポンド)を上回った。4月は、同月としては過去最高を記録し、月間売上としてもトップ10に入る実績を残した。CABは、「5月以降も好調な売上を記録している」としている。
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