最終ステップ!
じっくり時間をかけながら料理を楽しもう!
レシピのシミュレーションを習慣に!
前回からお肉のマスター編として、ちょっと時間と手間はかかるけれど、その分おいしくなるお料理をご紹介しています。仕事のある平日には向きませんが、ぜひ週末の時間のある時に作ってみてくださいね。
いろんな料理を作れるようになって、世の中にあふれる様々なレシピを見る機会もずいぶん増えてきたと思います。
初めてのお料理に挑戦するときに大事なことは、そのお料理の難易度のレベルがどの程度なのか、自分にも作れるレベルのものなのかをきちんと見極めることです。
レシピに見知らぬ調味料や調理道具が出てきても、自分の判断で勝手に省略したり代用してしまったりすると、もしかするとそのお料理は失敗してしまうかもしれません。
お料理は自分の料理のレベルに合ったものを選んで作ることが大事なのですが、それにはまずレシピをじっくり読みこむという作業が大切になります。
レシピに出てくる自分の使ったことのない、聞いたことのないスパイスは省略してもよいのか。省略するとどうなるのか。
今日作って食べるつもりだったのに、最後までよく読んでみたら煮込んだ後に1晩冷蔵庫に入れる、と書いてないか。または肉を下味に揉みこんで半日ほど冷蔵庫で寝かせる、などの指示はないか。
材料に突然「だし汁」と書かれている場合はそのだしをどう用意するのか。
最初から最後まで1つの調理器具でできるのか、それとも2つ以上の調理器具が出てくる場合、コンロは2つ空いていて使える状態になっているのか。など。
レシピを読んで頭の中で一度シミュレーションしてから実際に取り掛かるようにするのを習慣にしましょう。
さて今月は煮込み時間が2時間もかかる、煮豚のレシピをご紹介します。
実は2時間も煮なくても30分もあれば肉には火が通るので食べられることにはなりまが、じっくり弱火でゆっくりゆっくり煮ることで、お肉がとろけるような食感になります。
使うお肉はよくスーパーにも売られているアメリカ産豚肉のかたまりのお肉。煮豚、焼き豚用としてネットに入れられて売っていることもありますよ。肩ロースで作れば脂身は少なめですが赤身のほろっとした食感の煮豚に、バラ肉で作れば脂身が口の中でふわっととろけるような食感に煮あがりますよ。ひとかたまりの大きさによって調味料の加減は少し変わりますが、お水の量はちょうどお肉が隠れるくらい、ひたひたの量を入れてみてください。途中で水の量が減ってきますが、何度か肉の上下をひっくり返しながら、落し蓋もして煮るのでなかまでしっかり味もしみこみます。
とろける煮豚
材料(2人分くらい)
- アメリカンポーク(豚肉)肩ロースまたはバラ(かたまり)300g~350g
- ニンニク1片
- しょうが1かけ
- 半熟ゆで卵2個
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- 酒50ml
- 醤油50ml
- 水300ml~
作り方
ちょこっとアドバイス
- ニンニクとしょうがは豚肉の臭み消しと同時においしそうな香りをつけるために入れます。もしなければチューブタイプのものを使用しても大丈夫です。
- 途中で煮汁が煮詰まりすぎるようであれば火加減が少し強いかも。水を足して火をもっと弱めて煮込みましょう。
半熟ゆで卵は、小鍋に湯を沸かして煮立ったところに卵をそっと入れ、8分茹でたもの。冷水で冷やしながら殻をそっとむきます。
- 出来上がったお肉と煮汁は厚手のポリ袋に移して、ここにゆで卵を一緒に入れて冷蔵庫へ入れておくと、味付き卵も同時にできます。
- 熱いままお肉を切ると、柔らかすぎて肉が崩れてしまいます。必ず冷蔵庫で冷やしたものを切り分けるようにしましょう。なので食べようと思う日の前日に仕込むようにしてくださいね。
- 残ったら小分けしてラップし、冷蔵または冷凍保存します。スライスしてから保存すれば、食べるときに手間がないのでとっても便利ですよ。
煮豚でアレンジ料理
残った煮汁は炒め物やスープの味付け、ラーメンやチャーハンの味付けにも使えますので冷蔵庫に入れておいて余すところなく使いましょう。
煮豚の切れ端はチャーハンに入れるととってもおいしいですよ。



すぅさんへ
