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TRADER'S Be & Po

vol.295 Aug.7.2017
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 牛カットアウト下げ止まる、今後は小売需要次第
豚肉需要は良好、生産量2%増もカットアウト10%高
トピックス NAFTAをめぐる食肉産業界の努力に成果
生産動向 7月1日現在の牛飼養頭数1億260万頭に拡大
ポーク関連ニュース 第3四半期は豚肉の貿易市場巡り欧州と北米の競争激化
USMEFインフォメーション アメリカン・ポーク「ごちポアドトレイ」のご案内
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ポーク(2017年6月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

牛カットアウト下げ止まる、今後は小売需要次第

 
 

今夏の牛肉市況で、最も注目すべきは小売の需要だ。現在、牛肉の小売価格は上昇しているが、売れ行きは好調だ。一方で外食産業、特にステーキハウスチェーンとファミリーレストランは苦戦を強いられている。来店客数が伸び悩んでいることから、売上は横ばいを続けている。

アナリストは「これまでは小売業者に対する卸売価格がレストランチェーンよりも割安だったことで、小売業者は牛肉、特にグリル向け品目の販促を積極的に行った。消費者が自宅でグリルする楽しみに再び目覚めたことで、食料品店の来店客数は増加し、外食から遠ざかることになった。固定費の高い外食産業は、小売価格に対抗してメニュー価格を値下げすることができなかった」という。

小売価格は多くのアイテムが値上げされている。チョイスの6月の平均小売価格は100ポンド当たり6.21ドルで、5月(6.14ドル)からさらに上昇。前年比では1セント高。6月の牛肉全体の平均価格は5.82ドルで、5月(5.63ドル)から3.4%上昇したが、前年比では3セント安。牛肉の小売価格は、豚肉に対して競争力を増している。さらに、カットアウト価格の急落で小売のマージンも好転しつつあり、今後も牛肉の販促機会が増加するだろう。

4週にわたって急落していたカットアウト価格は、7月第3週にチョイスが100ポンド当たり207.65ドルと安定の兆しを見せ始めた。それまでの4週間で、チョイスは28.65ドル、セレクトは17.66ドル値下がりしていた。アナリストは「パッカーが過剰在庫の削減に努めたことから、取引量は2週連続で増加した。今後数週間でカットアウトは2〜3ドル値上がりする可能性がある。ただ、その後は季節的にまた下落するだろう」と予想する。

生体牛の現金取引価格(主要5州去勢牛平均)は100ポンド当たり119.51ドルで前週比1.93ドル上昇した。

 

※2017年7月24日 CATTLE BUYERS WEELY

 
 

豚肉需要は良好、生産量2%増もカットアウト10%高

 
 

ここ数カ月間、豚肉の生産量は順調に増加しているが、カットアウト価格は堅調に推移している。枝肉重量の減少により、と畜頭数の増加に比べて生産量は緩やかな増加にとどまっている。6月の肥育豚のと畜頭数は987万頭(前年同月比3.2%増)、豚肉生産量は20億5300万ポンド(同2%増)。

6月の輸出データは未公表だが、週間輸出実績を基にした予想では、豚肉輸出量は約3%、1300万ポンド前後増加したと見られる。ここ数カ月間で母豚の淘汰が進んでいるが、飼養頭数の増加を加味すれば、この増加は想定内のことだ。6月の経産豚のと畜頭数は25万6100頭(同6.8%増)。第2四半期計では74万3700頭(同6%増)と4万2100頭増加しているが、ソーセージ需要が堅調なことからトリミングの価格は高騰し、これがカットアウト価格を底支えしている。

一方、6月の肉用牛のと畜頭数は285万8000頭(同5.6%増)。月間のと畜頭数が280万頭を超えたのは2013年10月以来。と畜稼働日が一日多かったこともあるが、ここ数カ月は経産牛のと畜頭数が増加し、牛全体のと畜頭数を底上げしている。6月の牛と畜頭数は前年同月比15万1800頭増だが、このうち未経産牛は同13.4%、8万2000頭増、経産牛は10.3%、4万5700頭増加した。肥育去勢牛はわずか1%、1万5600頭増に留まっている。

6月の牛肉生産量は約22億7900万ポンド(同3.9%増)。過去3カ月間の平均と畜頭数は6%増、牛肉生産量は3.5%増だが、輸出が大幅に増加する一方で、輸入は減少していることから、米国内での牛肉流通量は昨年に比べて緩やかな増加にとどまっており、豚肉価格に大きな影響はない。

 

※2017年7月24日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  豚と畜頭数と豚肉生産量の前年同期比増減の推移
 
トピックス

NAFTAをめぐる食肉産業界の努力に成果

 
 

北米自由貿易協定(NAFTA)をめぐり、牛肉生産者や他の農業団体のロビー活動が実りつつある。トランプ政権が新たに掲げたNAFTAの青写真では、現行の農業分野の規定は米国の経済に利益をもたらすものであることを認めている。

これは、米国の食肉業界にとって大きな成果だ。特に牛肉産業は、NAFTAの再交渉や離脱によって年間数十憶ドルの損失が出る可能性があると危惧されていたからだ。米国・カナダ・メキシコの3国間の牛肉産業は高度に統合され、生体牛や牛肉の貿易が行われている。実際、牛肉はNAFTAの大きな成功事例の一つだ。

1993年にNAFTAが発効して以来、米国産牛肉のメキシコ向け輸出は750%以上増加した。一方で、米国はカナダにとって最大の輸出市場となり、牛肉輸出全体の70%、生体牛輸出ではほぼ100%を占め、またメキシコはカナダにとって4番目に大きな輸出市場となっている。

通商代表部(USTR)は、NAFTAの交渉開始へ向けた具体的な目標の要約を公表した。18頁に及ぶ要約は21の領域にわたるもので、「物品貿易」に始まり、続いて「SPS(衛生と植物防疫のための措置)」が挙げられている。

「物品貿易」の目標は、NAFTA加盟国間における米国の貿易収支を改善し、貿易赤字を削減することだとし、農産物に関しては現在相互的に行われている関税ゼロでの市場アクセスを維持すること/残る関税を引き下げ、または撤廃し、他の国が米国市場へ輸出するのと実質的に同等になるよう、NAFTA加盟国で米国産農産物の競争機会を拡大すること/米国産農産物の輸出に対する差別的な障壁、関税割当制による制限的な貿易管理、あるいは不当な手段による市場アクセスの不公平など非関税障壁の撤廃に努めること/輸入品に影響を受けやすい米国の農産物については、関税の引き下げ交渉を開始する前に、連邦議会と綿密な相談を行い、適切な調整期間を設けること―などが盛り込まれている。

全米肉牛生産者牛肉協会(NCBA)は、「再交渉における政府の目標は総じて、米国の牛肉業界にとって有益なものばかりだ。特に、関税ゼロのアクセスと、科学的根拠に基づく公衆衛生および動植物検疫基準を達成すれば、この数十年間もたらされてきた恩恵を今後も継続できる」と歓迎している。

 

※2017年7月24日 CATTLE BUYERS WEELY

 
生産動向

7月1日現在の牛飼養頭数1億260万頭に拡大

 
 

米国農務省(USDA)が7月21日に公表した7月1日現在の牛飼養頭数は1億260万頭に達し、2008年以降で最多となった。2016年は同調査が行われていないため、2015年7月1日と比較すると4.5%増となる。

このうち、繁殖用雌牛は肉用牛が3250万頭(2015年7月比6.6%増)、乳用牛も940万頭(同1.1%増)と増加した。未経産牛(500ポンド以上)は1620万頭(同3.2%増)、去勢牛(同)は1450万頭(同2.8%増)。子牛生産頭数は3630万頭(同6.5%増)と大幅に増加した。

一方、同日に公表された7月1日現在のフィードロット(収容能力1000頭以上)の飼養頭数は1082万頭(前年同月比4.5%増)。6月の導入頭数が177万頭(同16.1%増)と大幅に増加しており、当面、肥育牛の出荷は潤沢な状況が続くものとみられる。

 
ポーク関連ニュース

第3四半期は豚肉の貿易市場巡り欧州と北米の競争激化

 
 

ラボバンクリサーチ社の最新報告によると、世界の豚肉市場は価格の上昇や新たな国際取引、ビジネス環境の複雑化により、新たな変化に直面している。同社のシニアアナリストは、「中国の豚肉輸入は停滞し始めているが、その他の輸入国では輸入が著しく増加。2017年後半、豚肉の世界的供給量は一層の増加が予想され、世界の豚肉消費市場をめぐる競争は熾烈化するだろう」と予測する。

2017年前半の中国の豚肉輸入が停滞した原因は、国内生産が回復し、豚肉価格は昨年の記録的高値に比べて30%下落したため。2017年の中国の豚肉生産量は約2%増加すると予想されているが、飼養頭数が急速に拡大したため、今年前半の肥育豚の生産は予想を超えるペースで回復したものの、価格下落によって2017年後半の生産量はペースダウンすると見られる。

2017年第3四半期の豚肉貿易を巡るその他の要点としては、欧州は供給がひっ迫する中で需要が堅調であることから、引き続き値上げ圧力が続いていることが輸出業者の課題となっている。日本との新たな貿易協定の大枠合意は、豚肉関税の引き下げが盛り込まれており、欧州の輸出業者にとって良いニュースだ。

米国では貿易ポリシーが変更される可能性があり、またドル高が続いているため、豚肉輸出は不確実な局面にあるが、2017年前半は予想より好調だった。中国での需要が減っているが、メキシコの需要増がこれを打ち消した。輸出高は2016年に比べて10%ほど増加する見込み。生産量の増加が続くため、輸出拡大がより重要になっている。ブラジルは政治的混乱によって大きな困難に直面、ここ数カ月の輸出は明らかに減少している。

 

※2017年7月25日 FOODMARKET.Com

 
USMEFインフォメーション

アメリカン・ポーク「ごちポアドトレイ」のご案内

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、昨年実施してご好評を頂いたアメリカン・ポーク「ごちポアドトレイ」キャンペーンを今年も実施します。トレイデザインは「厚切りロースステーキ」(昨年と同デザイン)と「とんかつ(ごちカツ)」の2種類です。いずれも調理法がイラスト形式で印刷されており、アメリカン・ポークを購入して頂いたお客様に、より美味しい調理法でアメリカン・ポークをお楽しみ頂けるような仕組みになっています。

「ごちカツ」では、ごちポの新キャラクター「ごちカツ君」が登場しています。サイズはそれぞれ2種類(2枚入りと3枚入り)。実施期間(出荷)は8月21日(月)よりで、在庫がなくなり次第終了とさせていただきます(申し込み多数の場合は数量を調整させていただくことがありますので予めご了承ください)。

【お問合わせ】

USMEF加藤(03-3501-6328) eメール:skato@usmef.orgまで。

 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 
 

ポーク・ファクト・シート