印刷する
 

TRADER'S Be & Po

vol.260 Feb.8.2016
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛価格上昇、カットアウトは続落
ポーク関連ニュース と畜頭数増加、豚価維持のカギは輸出拡大
業界ニュース 世界の食肉企業トップ30、上位4社の寡占進む
供給トレンド 寒波で肥育牛の重量低下、期間短縮の動きも
食肉在庫 豚肉在庫は前月比2.7%減、モモの消化進む
USMEFインフォメーション SMトレードショー(2月10日〜12日)にCABと共に出展
ホテルシェフ向けのアメリカン・ビーフレシピブック発刊
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2015年12月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
定期購読(無料)の登録はこちら バックナンバーはこちら
 
市況ニュース

生体牛価格上昇、カットアウトは続落

 
 

生体牛の現金取引価格は3週連続で強まった。ボックスビーフ価格の急落が予測されたにもかかわらず、生体牛価格は1月第2〜第3週にかけて緩やかに上昇。1月第3週の主要5州の平均価格は100ポンド当たり133.72ドル、枝肉は207.64ドル。地域別に見ると、南部プレーンズでは生体牛が134〜135ドルで取引されたが、コーンベルト地帯では枝肉が前週比2ドル安となり、北部より南部での取引が高値となった。

第4週の取引頭数は少なかったが、これは週初めの寒波予報で高値を見越したフィードロット内保留が増えたことや、先物価格が月曜日に下落した後で火曜・水曜に急速に回復するなど、上下動が激しかったことが要因だ。

先物の2月契約分は135.42ドル。4月契約分は、3月の出荷が前年より減ると予測される中で134.52ドル、6月分は2月と4月の価格よりかなり値引かれたままで123.97ドル。8月分はさらに低い120.40ドル。10月・12月分の終値はそれぞれ121.37ドル、121.60ドルとなっており、先物市場は6月から年末まで出荷待ち肥育牛の大量供給を見込んでいるようだ。

一方、カットアウト価格は1月上旬に予想以上に上昇した後、続落に転じた。チョイスの価格は1月11日の235.32ドルをピークに、14日に220.12ドルまで低下、第2週の5営業日で7.55ドルも下落した。セレクトは215.43ドルで、同7.65ドルの下落。この急落はトリミングとひき材の価格低下に起因している。

1月第3週に100ポンド当たり78.35ドルだった50CLは、48.76ドルまで下落した。一方で、リブはこの時期にしては高値を維持し、一部のパッカーは3月向けにミドルミート(ロイン系)をかなり売ったようだ。アナリストは「チョイスのカットアウト価格は210ドル付近、少なくとも214〜215ドルまで下落して安定するだろう」と予想している。

 

※2016年2月1日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
ポーク関連ニュース

と畜頭数増加、豚価維持のカギは輸出拡大

 
 

畜産物の取引における価格リスクが増大している。牛肉・豚肉・家きん肉の供給は増加の見通しにあるが、潜在的な世界的不況が需要面に及ぼす影響を定量化することは非常に難しい。現在の畜産物市況は「小売業者が今週何を販促したか」「ハンバーガーの売上は増えたかどうか」といったこと以上に、より世界的な経済状況に左右されるようになってきた。

これは米国の食肉製品の需給において輸出の重要性が増しているためだが、最新の週間輸出状況をみると、牛肉は前年割れが続いている一方で豚肉は緩やかに改善している。家きん肉は依然として鳥インフルエンザの影響を受けやすい状況にある。

米国産豚肉は全生産量の20〜25%が輸出され、輸出需要の変化が米国内の供給量にも大きく影響する。昨秋パッカーやアナリストは、米国と中国の豚肉価格には大幅な格差があり、中国向け輸出が拡大すると予想した。事実、中国の統計によれば、11月の輸入量は前年比86%増と急増入した。しかし、この大部分は欧州から購入され、カナダも倍増したものの、米国産は10%増にとどまった。

要因の1つは米ドルの強さにある。USDAの最新予測では、2016年の米国の豚肉輸出は2015年比3.6%増とわずかな伸びが見込まれている。枝肉換算で生産量が前年より4億7000万ポンド増加するのに対し、輸出は1億8000万ポンドしか増えない計算だ。

12月の週間輸出データに基づいて推計すると、12月の輸出量は前年比約13%増、2016年1月は8%増の見込みだが、2〜3月は試練の時期となる。週当たりと畜頭数が220万頭以上増を維持する一方で、春季の需要増はまだ数ヵ月先。豚肉価格を維持するためには輸出を積極的に活発化させることが重要だ。

 

※2016年1月25日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizerr

  米国の豚肉輸出量の推移 中国の国別豚肉輸入量(2015年11月)
 
業界ニュース

世界の食肉企業トップ30、上位4社の寡占進む

 
 

キャトル・バイヤーズ・ウィークリー紙は、過去28年間、米国の牛肉パッカーおよび肥育業者の年間上位30社ランキングを発表してきたが、今回初の調査として、食肉および家きん産業を対象とした「世界の食肉企業上位30社」を初公開した。

2014年の売上高ランキングでは、上位4社の寡占化が進んでいることが明らかとなった。上位4社=JBS SA、タイソンフーズ、カーギル、WHグループ(傘下にスミスフィールドフード)の売上高合計は1319億8700万ドルに達し、30社計の過半を占めている。他に、売上高が100億ドルを超えるのは、チャルーンポカパンフーズ(CP)と日本ハムグループの2社のみ。

上位30社の売上合計は2631億5900万ドル。各社の売上高は、本拠地の現地通貨を2014年の平均為替レートを用いて米ドルに換算して算出したもので、食肉と家きん肉の処理・加工・販売を主要なビジネスとしている会社を対象とした。

 

※2016年1月4日 CATTLE BUYERS WEEKLY

  米国の豚肉輸出量の推移
 
供給トレンド

寒波で肥育牛の重量低下、期間短縮の動きも

 
 

今冬の厳しい気候が、牛の枝肉重量を通常より速く減少させている。12月第4週の去勢牛の平均重量は906ポンド(前年比9ポンド増)で、前週比1ポンド減。10月第3週に記録した930ポンドからは24ポンドも減少している。

未経産牛の平均重量は833ポンド(同9ポンド増)で同10ポンド減、11月第4週の854ポンドから21ポンドも減少した。全体平均は834ポンドで前週比6ポンド減。10月第3週の855ポンドから21ポンド減だ。

2015年の全体の枝肉重量は平均824ポンド、2014年の804ポンドから20ポンド増加し、前年比の増加幅としては過去最高を記録した。家畜マーケティング情報センターのジム・ロブ氏は「今年も重量は増加し、平均828ポンドの見込み」という。また別なアナリストも「肥育牛の出荷重量は、季節的に11月にピークを迎え、5月から6月上旬まで右肩下がりとなる。12月の予備情報では、年末までに肥育日数が前年を下回る推移となった。しかし、今後数か月間に導入される牛は、前年よりおよそ30ポンド重く、枝肉重量が前年を割り込む傾向に歯止めをかけるだろう」と指摘する。

良くも悪くも、2015年の市場悪化の大部分は重量過多のせいにされた。肥育日数を短くして重量減に努めるべきだということではないが、肥育牛を大型化するメリットは薄れてきている。12月に出荷された肥育牛の多くは、肥育期間の最後の数週間分の増体コストを吸収できていない。2015年後半の導入素牛の重量が増加しているため、肥育日数が短縮されても、すぐには重量低下には繋がらないが、多くの肥育業者は肥育期間を短縮する方向で対処しつつある。

 

※2016年1月11日 CATTLE BUYERS WEEKLY

 
食肉在庫

豚肉在庫は前月比2.7%減、モモの消化進む

 
 

2015年12月末の牛肉・豚肉・家きん肉類の冷凍食肉在庫は21億2200万ポンド(前年比14.4%増)で、過去5年平均比では12%増。供給量が依然として多い中で、12月の在庫消化は通常よりも多かったことから、先物市場はやや強気に転じた。牛肉在庫は5億1390万ポンド(同15.6%増)といまだに多いが、例年4〜5%増加する12月の在庫量は、今年はわずか1%増にとどまった。

豚肉在庫は5億4560万ポンド(同8.3%増)。週間と畜頭数が記録的に多いにもかかわらず、前月比2.7%減。例年は11月と12月の在庫量はほぼ横ばいだが、モモの在庫が11月水準から37.8%も減少、前年比で2%増、過去5年平均比では2%減となった。

モモの在庫が適正化したことで、イースターに向けてモモの価格は安定するだろう。バラ肉は5340万ポンドで過去5年平均比12.5%増だが、記録的なと畜頭数を考慮すると、実際の需要はかなり良好のようだ。

 

※2016年1月25日 Pork Merchandiser’s Profit Maximizer

  冷凍豚肉の在庫量の推移
 
USMEFインフォメーション

SMトレードショー(2月10日〜12日)にCABと共に出展

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、2月10日(水)〜12日(金)の3日間に東京ビッグサイト(東京都江東区有明3-11-1)において開催される、「スーパーマーケット・トレードショー2016」(主催: 一般社団法人 新日本スーパーマーケット協会)に出展します。記念すべき50回を迎える今年の展示会は「"創"ニッポン」をメインテーマに、食にまつわる4つの展示会との合同開催により、開催規模は1.5倍、来場者数は10万名の予定です。

USMEFは、サーティファイドアンガスビーフ(CAB)協会と協力してブース(東ホール2 小間No.E2-604)を構え、アメリカン・ミートの需要拡大に向けた2016年の方向性や戦略を、メニューアイデアの提案や試食を交えて紹介します。

アメリカン・ビーフは2016年には生産量が回復し、安定した供給になると米国農務省が予測を発表しています。その中で、トレンドである『赤身肉』『かたまり肉』の訴求として、ローストビーフ、厚切りステーキというアメリカン・ビーフならではのおいしさを提案いたします。

また、アメリカン・ポークでは、昨年ごちそうアメリカン・ポークの「ごちポ」という新しいロゴを考案し、今までにない親しみのあるキャラクター「ごちポくん」を登場させました。今回は、「ごちそうかたまり肉」を中心に、試食を含めて販売促進のアイデアを提案させていただきますので、ご来場の際は、是非USMEFブースへお立ち寄り下さい。

 
 

ホテルシェフ向けのアメリカン・ビーフレシピブック発刊

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)はこのほど「ホテルシェフ向けアメリカン・ビーフレシピブック」(AB版30頁)を発刊しました。ホテルのシェフの方々にアメリカン・ビーフをさらに理解いただき、新しいメニュー開発やフェアなどの企画立案に役立ててもらうことを目的に制作したものです。

第1章では5人の著名なシェフの協力の下で、有名シェフによるプロのためのレシピを考案いただき、アメリカン・ビーフの主要部位(カタ、ロイン、バラ、モモ、バラエティーミート)の特徴を活かした有名シェフによるレシピ集を収録し、アメリカン・ビーフを使ったローストビーフの魅力とアレンジなども紹介。

第2章ではアメリカ料理研究家・ATO専任シェフの小枝絵麻さん監修よる「アメリカ各地域の進化する郷土料理」として、移民国家であるアメリカの歴史や広大な大地が育んだアメリカ各地の郷土料理を掲載。またアメリカン・ビーフフェアのサポート体制やホテルメニューにアメリカン・ビーフBBQを取り入れるアイデアなども紹介しています。

このレシピブックはUSMEF公式HPの下記URLで閲覧、ダウンロードができます。
http://www.americanmeat.jp/trd/publications/book/index.html

 
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート