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TRADER'S Be & Po

vol.248 Jul.06.2015
 
米国食肉輸出連合会
NEWS CONTENTS
市況ニュース カットアウト価格の上昇は短期的か
ポーク関連ニュース 5月末の豚肉在庫、予想以上の消化も前年比13.5%増
業界ニュース 牛原皮と牛挽き材の安値がパッカーマージン圧迫
生体牛取引で現金取引を見直す動き
フードサービス 外食トップ100社、ハンバーガー店のシェア低下
Quiznosが夏季限定のBBQサブ2種を発売
USMEFインフォメーション アメリカンポーク&ビーフBBQキャンペーン8月31日まで
「ビーフといえば、アメリカン。」夏の宝探しキャンペーン
マーケット・データ 生体牛・豚価格、カットアウトバリュ、穀物先物価格
ファクト・シート ビーフ(2015年5月)米国の輸出、
と畜頭数・枝肉生産量、飼養動向、日本の輸入量
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市況ニュース

カットアウト価格の上昇は短期的か

 
 

ボックスビーフ価格の反発は、短期間で終わる可能性がある。牛肉販売が年間で最も盛り上がる7月4日(独立記念日)の連休に向けた手当がほぼ終了したからだ。6月第3週のと畜頭数は54万9000頭と、第2週の54万2000頭よりも多く、当初の予想をかなり上回った。第4週のと畜頭数も連休向けで比較的多いかも知れない。

年初から6月第3週までのと畜頭数は、推定で前年同期比11%減、19万8000頭も少ない。これは牛肉販売の縮小というより、生体牛の供給がタイトであることが要因。7月前半も、と畜頭数は前年割れで推移するだろう。

6月第2週のカットアウト価格(100ポンド当たり)は、チョイス244.14ドル、セレクト236.92ドル、全体で243.84ドルとなった。4週間で13.02ドルも低下し、2月第4週以来の安値となった。このため、パッカーはカットバックを実行し、第3週の月曜日から木曜日までにチョイスは5.14ドル、セレクトは4.31ドル上昇したが、週間販売量は382ロード(≒コンテナ)と前週を下回った。

生体牛の現金取引価格も、先物価格の安値に引っ張られている。6月の先物契約は、6月10日の終値が155.00ドル。しかし、その後の取引は各月ともに値を下げ、150.42ドルとなった。木曜日には152ポイントの損失となり、テクニカルサポートが必要なレベルに達した。

一方、金曜日に発表されたキャトル・オン・フィードでは、5月のフィードロット導入頭数が前年同月比10.2%減と大幅に減少したことが明らかになった。アナリストは「この大幅な減少は生体牛の現金取引価格を上昇させる要因になる」という。

6月1日現在のフィードロットの飼養頭数は1056万1000頭(前年同月比0.6%増)。導入頭数171万4000頭(同10.2%減)、出荷頭数171万1000頭(同8.3%増)。

 

※2015年6月22日 CATTEL BUYER'S WEEKLY

 
ポーク関連ニュース

5月末の豚肉在庫、予想以上の消化も前年比13.5%増

 
 

USDA(米国農務省)が発表した5月末の豚肉在庫は6億5360万ポンド(前年同月比13.5%増)で、2013年に記録した過去最高(6億5890万ポンド)をわずかに下回った。アナリストの平均予想は6億8500万ポンドで、生体豚の先物が強気であるため、横ばいからやや減少と見ていたが、冷凍豚肉の在庫が前月から4750万ポンドも減少した。

豚モモの在庫は1億5810万ポンドで前月より16%増加した。前年比では44%増、過去5年平均(1億1770万ポンド)との比較でも34.3%多い。ベリーの冷凍在庫は6480万ポンドで前月より560万ポンド減少した。

牛肉在庫は4億6860万ポンド(同24.1%増)で過去3番目に多い水準。前月比では3.3%減、過去5年平均比8.0%増。チキンの在庫は7億3830万ポンド(同20.6%増)で前月比3.6%減、5年平均比8.6%増。ターキーの在庫は4億3850万ポンド(同3.7%増)。この結果、牛肉、豚肉、チキンおよびターキーの合計在庫は22億9900万ポンド(同15.6%増)、5年平均比では6.6%増となっている。

 

※2015年6月23日 FOODMARKET.COM

 
業界ニュース

牛原皮と牛挽き材の安値がパッカーマージン圧迫

 
 

牛原皮価格と牛挽き材(CL50)の安値がパッカーのマージンを圧迫している。牛原皮の価格は昨年の夏から秋にかけて最高値を付け、その後は下落傾向が続いてきた。それに伴い、牛副産物の全体収入が低下している。

USDAの報告では、6月第3週、去勢牛の原皮は雑ブランドで16.25ドルも下落し、76.50ドルとなった(昨秋は100ドルで販売)。USDAが公表する牛副産物価格のうち、原皮は3分の2を占める。原皮価格が100ポンド当たり平均で12.33ドルに下落したことは、生体牛100ポンド当たりで1.24ドルの収益低下に相当する。

西海岸港湾での労働争議による混乱と荷の滞留が価格下落に拍車をかけた。輸出業者は「労働争議は2月に妥結したが、出荷滞留、船積み遅れの影響はまだ残っている」という。さらに問題なのは、原皮の60%以上が輸出されている中国の状況だ。

原皮価格は中国の投機的な買いによって、昨秋から記録的な高値となったが、その後、中国の買いが急激に弱まり、バブル価格が崩壊した。注文量を引き取らないケースもあり、市場には荷余り感が強まっている。

トリミングのCL50の価格も前年を大幅に下回っている。100ポンド当たりの価格は6月第2週に79.31ドル、前年同週比39.7%安。これまでの最高値は昨年3月15日の週の159.08ドルだった。

去勢牛と未経産牛のと畜頭数が大幅に減少にしているにも関わらず、CL50の価格は4月から100ドルを割り込んだ。アナリストは、小売価格が高値で推移しているために売れ行きが鈍く、また豚肉のトリミングの価格が安いことも影響しているという。牛肉の小売価格は、ステーキアイテムが前年比2〜3%高であるのに対して、牛ひき肉は依然として前年を10〜15%上回って推移している。

 

※2015年6月22日 CATTEL BUYER'S WEEKLY

 
 

生体牛取引で現金取引を見直す動き

 
 

生体牛販売における現金取引の割合が低下している。USDAのデータでは、1〜5月の全米平均の割合は21.1%で、2014年の年間平均23.1%を下回っている。現金取引(0〜21日以内)、フォーミュラ、先物契約以外の「その他」(相対取引)も3.8%と前年平均の4.3%から低下している。

既報の通りテキサス・オクラフォマ・ニューメキシコでは現金取引がなくなった。全米で2番目に大きい肥育牛の生産地・ネブラスカでは、現金取引がわずか2.1%で、テキサス州肉牛協会のデータによるとこの16週間の取引は1%未満となっている。

パッカーは小規模でもより多くの現金取引市場を必要としているが、肥育業者業界では現金取引市場の衰退を食い止めようとする具体的な動きはみられない。最大の懸念は、カンザスの現金取引市場が急速に衰退し、南部プレインズでの価格指標がなくなりつつあることだ。

2014年の全米平均はフォーミュラ53.8%、先物契約15.8%。今年1〜5月はフォーミュラ55.1%、先物契約20.0%。現金取引が50%以上だったのは2005年(52.1%)で、その時のフォーミュラは33.2%だった。フォーミュラが最初に現金取引を上回ったのは2009年、50%を超えたのは2012年(54.8%)からだ。

パッカーは2000年代初頭からフォーミュラの提案を強化してきた。バイヤーは他の方法より安定した仕入量と価格が期待できるとしてフォーミュラを増やしてきた。しかし現在、一部のバイヤーは現金取引市場の方が牛肉を安く購入できることに気づきつつある。

実際に6月の2週間で大量の現金取引があり、これがフォーミュラ価格の値下げに繋がって、結果的にカットアウト価格は2週間で11.61ドル下落した。今後は現金取引が増えるかもしれない。

 

※2015年6月22日 CATTEL BUYER'S WEEKLY

 
フードサービス

外食トップ100社、ハンバーガー店のシェア低下

 
 

「2015チェーンレストラン産業調査」(GEキャピタル・フランチャイズ・ファイナンス社調べによる2014年の売上高トップ100社の動向)によると、売上高の上位25社の中で、サンドイッチとハンバーガー専門店のシェアは54.5%で、1990年(63.5%)からこの25年間で9ポイントも低下、代わってファスト・カジュアルやコーヒー専門店がシェアを拡大している。

同社では競争の激化や提供技術上の課題、労働や食材費のコスト上昇などにより、消費者の食習慣と選店指向は劇的に変化。着席型のフォーマルレストランよりも、安い価格で質の高いメニューをクイック・サービスで提供するファスト・カジュアル業態が消費者に支持され、急速に成長していると分析している。

なお、トップ100社合計の売上高は約2258億ドルで、レストラン産業全体の49.7%を占める。売上高上位25社は表のとおり。

 

※2015年6月23日 Meating.comほか

  チェーンレストラン売上高トップ100(上位25社まで抜粋)
 
 

Quiznosが夏季限定のBBQサブ2種を発売

 
 

デンバーを本拠地に世界34カ国で店舗展開するクイックサービスレストランチェーン「Quiznos」は、パン職人による独自のトーストが人気を集めているが、このほど夏季限定で新しいバーベキューサンド2種「サザンBBQプルドポークサブ」「クイズノキューバサブ」を発売した。

「クイズノキューバサブ」には、マイアミ周辺の伝統的なBBQを採用。 じっくりスモークしたプルドポークにハニーハム・ピクルス・スイスチーズなどをトッピングしたもので、同店のトーストとの相性も抜群。

「サザンBBQサブ」は熱狂的なファンがいるメニューで、3年連続して夏季限定メニューとして復活。独自のバーベキューソースとマスタードでの味付けに加え好みのトーストが選べ、プルドポークにモッツァレラ・チェダーチーズ・ピクルスなどをトッピングしている。価格はいずれも4.99ドル。

同社のマーケティング責任者は「アメリカ人はBBQが大好きだ。スパイシー、スイート、南部風など各種のスタイルがあるが、どれも当店のトースト技術で素晴らしい味に仕上がる。キューバサブのパンには独自のねじれを入れており、他店で味わうことのできない食感がある。通常はBBQを販売していないので、顧客とともに夏の到来を喜び合う自信作だ」としている。

 

※2015年6月23日 RestaurantNewsRelease.com

  バーベキューサンド2種
 
USMEFインフォメーション

アメリカンポーク & ビーフBBQキャンペーン8月31日まで

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は7月3日から8月31日まで「アメリカンポーク & ビーフBBQキャンペーン」を実施します。お肉の需要が盛り上がる夏、BBQシーズンの到来に合わせて、かたまりで食べるアメリカンBBQスタイルを提案し、消費者の購買意欲を喚起するキャンペーンを展開します。

「おそとでワイルドBBQ・おうちでゴージャスBBQかたまりで食べるアメリカンBBQ」をタイトルに、USMEFのWebサイトでの応募で抽選により計400名様にアメリカンポーク、ビーフ(各1kg)が当たるクローズドキャンペーンとして展開します。

店頭プレゼントの抽選は、商品に貼付する専用シール裏面のシリアルコードをスマホ、PCから入力すると、その場で当落がわかるインスタントウィン方式で実施します。キャンペーン参加店の売り場を飾る各種POSツールや商品パックに添付できるBBQソース(ビーフ用とポーク用の2種、モランボン社共同企画)も用意しました。

キャンペーンには期間中、いつからでも参加いただけますが、POSツールは在庫がなくなり次第、提供終了となりますのでお早目にお申込み下さい。

  アメリカンポーク & ビーフBBQキャンペーン POSツール
アメリカンポーク & ビーフBBQキャンペーン POSツール
 
 

「ビーフといえば、アメリカン。」夏の宝探しキャンペーン

 
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、アメリカン・ビーフの需要期である夏に合わせ、7月1日(水)から8月31日(月)までWEBオープンキャンペーン「夏の宝探しキャンペーン」を実施します。

アメリカン・ビーフの特長を楽しくご理解頂けるよう、ゲーム感覚で楽しめるキャンペーンとなっており、キャンペーンサイトにあるアメリカ地図の中からお好きな州を選んで宝探しに挑戦すると、素敵な賞品が抽選で当たります。期間中毎日挑戦でき、結果はその場でわかります。

賞品として、アメリカン・ビーフの高級部位の一つであるリブアイ(リブロース)1kgを200名、アメリカン・ビーフオリジナルクーラーバッグなどを10,000名にプレゼントいたします。

BBQシーズンなどお肉の需要期に向けた魅力的な賞品に加え、電車内の動画広告、主要駅構内ポスター、新聞および雑誌広告、Webバナー等のメディアを通し、キャンペーンを盛り上げて参ります。
キャンペーンには下記いずれかの方法でご応募いただけます。

  夏の宝探しキャンペーン
 

マーケット・データ

 
 
 
 
 
 

ビーフ・ファクト・シート