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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
市況ニュース 干ばつの被害続く
値下がりで不安定な秋の牛肉市場
ポーク関連ニュース 成豚の出荷前倒しで豚肉値下がり
コールド・ストレージ現況(7月31日現在)
トレンドニュース 牛肉の肉質診断機、豚肉にも効果
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 8/20〜8/24)
豚肉(豚肉市況 8/20〜8/24)
マーケットデータ 先物取引価格(8月24日現在)
マーケットレポート
  
市況ニュース
 
干ばつの被害続く
 

牧場からフィードロットにいたる牛肉業界で、1950年代以来最悪となる干ばつ被害が続いている。牧草地と放牧地の59%が「不良または極めて不要」の状態にあり、予想以上に多くの牛が前倒しでフィードロットに送られている。トウモロコシ現金取引価格は1ブッシェル当たり最高で8ドルに達し、新トウモロコシでは8ドルを超えている。

子牛育成農家の最大の悩みは、秋・冬の牛飼育に必要な干し草やまぐさの不足だ。干ばつ情報提供サイト「Drought Monitor」は、国内の干し草面積の63%、肉牛飼育地帯の71%、トウモロコシ生産地の85%が干ばつに見舞われていると発表している。干ばつ状態の耕作地は減少しているものの、既にトウモロコシと大豆の収穫高に被害が出ている。

米国農務省(USDA)は現時点で、国内35州1,821郡(うち干ばつ被害は1,692郡)を自然災害地域に指定しており、緊急ローンや被覆作物(土の腐食を防ぎ緑肥を供給するために植えられた作物)の干し草への転用など、追加の干ばつ救済措置を発表している。

干ばつの影響はフィードロットにも及んでいる。7月の導入頭数は、過去最多を記録した昨年比では10%減少したが、5年平均比では11万5,000頭多く、2006年以来最多となった。体重別導入頭数は、最軽量の600ポンド級が最も少なく前年比で19%減少したが、こちらもこの等級の導入頭数では昨年を除き2006年以来最多となった。現在の肉牛と畜・導入頭数は、干ばつで農家が牛の淘汰や子牛出荷の前倒しを余儀なくされていることを示している。

※2012年8月27日 Cattle Buyers Weekly
 
値下がりで不安定な秋の牛肉市場
 

8月の生体牛とボックスビーフ価格は予想外に回復したが、秋に向けて急落する模様だ。6月の値上がり後、7月に大きく下落した価格変動の繰り返しがうかがえる。

6月3週、100ポンド当たりのチョイスカットアウト価格は最高で197.82ドルを記録したが、7月5週には177.88ドルに下落した。ほぼ同時に、生体牛現金取引価格は6月2週の122.79ドルから7月3週には9.98ドル安の112.90ドルに落ち込んだ。今回は7月の状況に似てはいるが、それほど深刻ではない。

8月4週前半、ボックスビーフ価格が頭打ちになり、今後1ヵ月で100ポンド当たり15ドル下落する可能性もありそうだ。もしチョイスが再度170ドル後半に値下がれば、生体牛現金取引価格は115ドル台に下がるとアナリストは見ている。

※2012年8月27日 Cattle Buyers Weekly
ポーク関連ニュース
 
成豚の出荷前倒しで豚肉値下がり
 

秋に向けて豚肉価格の動向が懸念される中、豚赤身肉先物価格は最近2回の取引で大きく後退している。8月24日の終値は、10月物は100ポンド当たり72.375ドル、12月物は70.575ドルと、いずれも過去最安値をつけた。例年、成豚頭数は秋に増加し値下がりするが、最近の成豚と畜ペースの上昇は異例だ。週間成豚と畜数は現在、前年比7%増で推移している。飼料価格が値上がりするたびに推定損失額が増えるため、生産者は成豚の出荷ペースを加速している。トウモロコシ、大豆カス、DDG(乾燥蒸留カス)、小麦にいたる飼料の投入原価は前年比で軒並み急騰しているため、早出しとなっている。

※2012年8月27日 Profit Maximizer
 
コールド・ストレージ現況(7月31日現在)
 

冷凍ポーク市中在庫量 最新のUSDA「コールド・ストレージレポート」によると、7月末現在の牛肉・豚肉・鶏肉の総在庫量は22億600万ポンドで、前年比で2.5%、5年平均比で2.1%増加している。大量の在庫にもかかわらず、7月度在庫は前月比で2.2%減少しており、順調な在庫減少ペース は明るいニュースだ。大量の在庫は保管中の豚肉が多い上に、牛肉の在庫が増えていることが原因。

※2012年8月27日 Profit Maximizer
トレンドニュース
 
牛肉の肉質診断機、豚肉にも効果
 

米国農務省農業調査局(ARS)は1990年代に、牛リブアイ/ストリップロインの肉の柔らかさを予測するため、可視・近赤外反射分光法に基づいた非侵襲性の肉質診断機を開発している。同局はこのたび、この機器が豚肉の肉質と肉色の安定性の診断にも効果があると発表した。

ARSはこれまで、NBCA(全国肉牛生産者・牛肉協会)とNPB(全国豚肉委員会)と共同で、牛枝肉4,000件、ボンレス・ポークロイン1,800件で肉質診断機のテストを実施してきた。研究スタッフはこの機器を改造し、実際の売場環境をシミュレーションして照明や酸素消費量などを調べ、ステーキとチョップの肉色の安定性を予知することにも成功した。

また、牛・豚500件の血統で遺伝子的特徴のバリエーションを調べたところ、肉色の安定性でかなりの差があることが分かった。そのためARSは、遺伝子の選択で肉色の安定性を高められる可能性があると述べている。

詳細はこちらを参照:

http://www.ars.usda.gov/is/AR/archive/aug12/meat0812.htm
※2012年 8月20日 Meatingplace.com
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

8月23日から27日までの期間、ノーザン・プレーンズと本土南端部では、南西部と大西洋沿岸南部は前半に、五大湖周辺地域は後半に、降雨の可能性が高くなる。北西部、ニューイングランド、オハイオ渓谷の雨量は平年より少ないだろう。本土北部の気温は例年より高くなる見込みだ。

続く8月28日から9月1日までの5日間は、大平洋沿岸を除いて、米本土各地の気温は平年並みか平年より高くなると予想される。雨量は西海岸からサザン・プレーンズ、セントラル・プレーンズ、オハイオ渓谷、南部に至る地域で平年並みか平年より少ないだろう。一方、ノーザン・プレーンズから五大湖周辺地域、及び東海岸沿い全域では平年より多くなる。アラスカは、気温は州全域で平年並みか平年を上回り、雨量は南部で平年を下回り、北部では平年を上回るだろう。

※2012年8月24日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(8月20日〜24日)

週間と畜頭数 : 65.3万頭(前年比3.7%減)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均120.34ドル(前週比39セント高)、枝肉価格は平均187.45ドル(同1.56ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3 (YG3)のチョイスは193.65ドル(前週比64セント高)。Y2〜3のセレクトは184.81ドル(同3セント高)。
豚肉

豚肉市況
(8月20日〜24日)

週間と畜頭数 : :226.5万頭(前年比6.7%増)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比3.78ドル安の87.05ドルだった。豚肉製品ではロイン、バット、ハム、ベリーはいずれも値下がりした。
※2012年8月24日 Cattle Outlook(Ron Plain & Scott Brown,University of Missouri)
マーケットデータ
 
先物取引価格(8月24日現在)
 
            
マーケットレポート
 
イベント情報

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