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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
業界ニュース 米韓FTA、3月15日発効
2011年食肉輸出は過去最高
USDA10ヵ年予測
オーストラリアとブラジル、牛肉輸出トップの座続く
NMAとNAMPが合併へ
市況ニュース 商品ファンドによる生体牛価格の上昇続く
肥育業者とパッカー、マージンで明暗分ける
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 2/13〜2/17)
豚肉(豚肉市況 2/13〜2/17)
マーケットデータ 先物取引価格(2月17日現在)
USMEFニュース USMEF、FOODEX JAPAN 2012に出展
業界ニュース
 
米韓FTA、3月15日発効
 

米韓両国は21日、米韓自由貿易協定(FTA)の発効日を3月15日とすることで合意したと発表した。2006年6月の交渉開始から5年8ヵ月で発効にこぎつけた。これにより韓国は、EU(昨年7月)と米国とのFTAが発効した唯一の国となる。

発効後の主要点は以下の通り:

■牛肉

  • 40%の関税を毎年2.7%引き下げ、15年間で撤廃。バラエティミート関税18%も15年間で撤廃する。
  • この間、対韓国輸出は毎年10億ドルを上回る増加が期待される。

■豚肉

韓国向けバラエティミートを含む豚肉の輸出額(2010年は1億9,000万ドル)を2016年までに倍増を越える4億ドル以上とする。以下の製品の関税(チルド22.5%、フローズン25%)を段階的に撤廃する。

  • 最大シェアを占めるフローズン その他(2016年)
  • フローズンベリー、ボーンインフローズンカット、内臓肉の大半、加工製品の大半(2014年)
  • チルドカット(10年間/セーフガード付き)
  • ソーセージ(5年間、2014年)
※2012年2月22日 USMEFニュース
 
2011年食肉輸出は過去最高
 

米国食肉輸出連合会(USMEF)がまとめた2011年度末の米国農務省(USDA)データによると、米国産食肉輸出は輸出量、輸出金額とも過去最高を記録し、総額で115億ドルを上回った。そのうち豚肉と牛肉の輸出額は、初めて各々60億ドルと50億ドル台を超えた。

【牛肉】

輸出量は128万7,000トン、輸出金額は54億2,000万ドルで、各々前年比で21%と33%増加し、輸出額は2010年に記録した過去最高値を更新した。輸出分は牛肉総生産量の14%を占めた。中国向けは禁輸が続いているが、香港向けは輸出量が28%、輸出額は50%増加し、ベトナム向けも輸出額で17%伸びた。

【豚肉】

輸出量は225万5,000トン、輸出金額は61億1,000万ドルで、各々前年比で18%と28%増加し、2008年に記録した過去最高値を更新した。輸出分は豚肉総生産量の27.5%を占めた。

業界の輸出努力に加えて、主要市場でドル安による価格競争力と消費者の購買力が高まったことも要因とアナリストは述べている。

※2012年2月21日 USMEFニュース & 2012年2月20日 Cattle Buyers Weekly
 
USDA10ヵ年予測
 

食肉生産量は今年と来年は減少するが、2014年までに飼料の値下がりで純利益が増加し、食肉増産は2021年まで続く。

■牛肉

母牛頭数は2012年初めの約3,000万頭から、10ヵ年後半には3,400万頭に増加する。牛頭数は9,100万頭を下回るが、10ヵ年終わりにはほぼ9,700万頭に増える。と畜時の体重増は、長期にわたる増産につながる。

■豚肉

飼料費の値下がりで子牛頭数が増え、繁殖生産性、と畜豚重量の増加も手伝って、この先10年間は増産の見込み。

■食肉消費量

一人当たりの消費量は、牛肉が2013年までは減少し、その後は適度な増加が続く。豚肉は増産と適度な輸出量の伸びで、10年間徐々に増加する。

■トウモロコシ価格

2011/2012年は1ブッシェル平均6.70ドルで、この先9年間は5ドルかそれ以下で推移する。エタノール関連の税控除や関税が無くなり、エタノール生産用が減少したことも値下がりの要因になっている。

※2012年2月14日 Meatingplace.com
 
オーストラリアとブラジル、牛肉輸出トップの座続く
 

2011年の牛肉輸出実績は、枝肉相当量ベースで、1位はオーストラリア(140万トン)、2位はブラジル(132万5,000トン)で、米国は3位(推定127万7,000トン)だった。しかし輸出金額では、米国が1位(推定53億5,000万ドル)を占めた。製品重量ベースでは、オーストラリアが米国、ブラジルを抜いてトップだった。オーストラリアの韓国向け輸出は前年比18%増の14万6,347トンで、また小規模の新しい海外市場への輸出が増えた分、日本と米国向け輸出が減少した。

※2012年2月13日 Cattle Buyers Weekly
 
NMAとNAMPが合併へ
 

全国食肉協議会(NMA)と北米食肉加工業協会(NAMP)は2月3日、合併を正式に発表した。北米食肉協会(NAMA)として7月1日に新組織がスタートする。米国、カナダ、メキシコなどに700を越える会員社があり、そのうち400社がパッカーだ。

※2012年2月20日 Cattle Buyers Weekly
市況ニュース
 
商品ファンドによる生体牛価格の上昇続く
 

市場の原理を軽視して、生体牛先物相場にお金をつぎ込む商品ファンドが批判されている。しかし、先物相場が上がると現金取引価格の上昇が続くので、肥育業者は大歓迎だろう。2月分契約は2月3週の木曜までに282ポイント回復し、生体牛価格は126.77ドルをつけ前週からの値上がりを確実にした。

肥育業者は既に出荷の一部を3月まで延期しているが、枝肉重量が年間のこの時期としては最多になっているため、戦術としてはリスクがある。パッカーマージンが大幅なマイナスになっていることから、と畜頭数の制限はあと1ヵ月は続きそうだ。出荷頭数の減少と枝肉重量の増加が続くと先物相場が突然パニックになり、相場の大幅な反発を引き起こす可能性があるとアナリストは述べている。

※2012年2月20日 Cattle Buyers Weekly
 
肥育業者とパッカー、マージンで明暗分ける
 

2月3週目、肥育牛現金取引価格は6ドル高(100ポンド当たり)で過去最高値を記録し、肥育業者のマージンは137ドル(1頭当たり)も増え、73ドルを超えた。一方、パッカーのマージンは減少が続き、1頭当たり80ドル近い損失を出している。

豚肥育業者のマージンは同じく3週目に1頭当たり7ドル以上減少したが、分娩から仕上げまでのマージンは15ドル以上で、しっかりと利益を出している。パッカーは1頭当たり9ドル近いマージンを維持した。

※2012年2月21日 Drovers CattleNetwork
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

2月17から20日にかけては、テキサス南東部からフロリダ、さらに北東方向に進んでノースカロライナ南部に至る広範囲の地域で、1インチから一部地域では3インチの適度の雨、または豪雨が予想される。テキサス中部、フロリダ北部、バージニア南部を含む隣接する地域は0.5インチ以上の雨が降るが、それ以外の乾燥・干ばつ地域の雨量はそれより少ない。

気象予報センター(CPC)発表の2月21日から25日にかけた予報では、上記に挙げた地域の大半で雨量は平年を上回る。さらに西の地域ではオレゴン南部からカリフォルニア北東部、南西方向に進んでテキサス西部、南方に向かってメキシコ国境地域の雨量は平年を下回る。

※2012年2月17日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(2月13日〜17日)

週間と畜頭数 : 61.6万頭(前年比5.8%減)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均122.37ドル(前週比0.88ドル安)、枝肉価格は平均195.84ドル(前年比0.84ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3 (YG3)のチョイスは190.22ドル(前週比3.81ドル高)。Y2〜3のセレクトは185.43ドル(同3.60ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(2月13日〜17日)

週間と畜頭数 : :214.9万頭(前年比2.6%増)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比1.50ドル高の86.32ドルだった。豚肉製品ではロイン、バット、ベリー、ハムのいずれも値上がりした。
※2012年2月17日 Hog Outlook(Ron Plain)
マーケットデータ
 
先物取引価格(2月17日現在)
 
イベント情報

●USMEF、FOODEX JAPAN 2012 に出展

米国食肉輸出連合会は、3月6日(火)〜9日(金)の4日間に幕張メッセにおいて開催される、アジア最大級の食品・飲料専門展示会「FOODEX JAPAN 2012」に出展いたします。USMEFは、USAパビリオン内にメンバーパッカー6社とともに出展し、昨年に引き続き「〜Why U.S. meat?(なぜ今選ばれるのか)〜」をテーマに、アメリカン・ミートならではの特長を活かした新メニューの提案や、プロモーション展開例などをご紹介いたします。

■共同出展企業と主な注力商品

  • アグリウェストインターナショナル:アメリカン・ポーク加工品
  • ホーメル・フーズ社:アメリカン・ポーク加工品
  • ナショナルビーフパッキング:チルドビーフに特化した様々な規格
  • シグインターナショナル:米国産黒豚
  • シュガーデール/フレッシュマーク:アメリカン・ポーク加工品
  • ティーレックス・コーポレーション:仔牛商品を含めたアメリカン・ビーフおよび付加価値のあるポーク

流通・外食業界での採用拡大が進むアメリカン・ビーフでは、焼肉産業で特に人気のある部位であるチャックリブ、ボンレスショートリブをはじめ内臓肉の牛タンや牛肉アウトサイドスカート(ハラミ)、アメリカン・ビーフ本来の魅力を引き出せる商材としてミドルミート(ロース肉)を推奨部位とし、今年は、アメリカン・ビーフの持つ本来の美味しさを活かした家庭での新しい食べ方として、オーブンレンジで作るローストビーフや、厚切りのステーキの調理方法をデモンストレーションや試食を通じてご紹介いたします。また、量販店向けにはカット方法や商品化の提案、外食向けには具体的なメニューアイデアを、試食を交えご案内するほか、これまでに実施されたアメリカン・ビーフのプロモーション活動例をパネルで掲出し、商品化提案をいたします。

アメリカン・ポークは、輸入ポーク市場のシェアNo.1を7年連続で維持しており、引き続き高い評価が寄せられています。会場では、日本向けに開発されたシルキーポーク、とうもろこし豚、麦そだち四元豚などの品質にこだわったアメリカン・ブランドポークを試食とともにご紹介し、その美味しさと品質の高さを実感していただきます。さらに、オーブンレンジを使った家庭で簡単に出来る、かたまり肉の調理方法など、アメリカン・ポークの魅力的なメニューをご提案します。

当日は、アメリカン・ミートの食感や味を実際に体験していただく機会をご提供いたします。ブースにて皆様のご来場をお待ちしております。

■名 称:
FOODEX JAPAN 2012(第37回国際食品・飲料展)
■会 期:
2012年3月6日(火)〜9日(金) 10:00〜17:00(最終日は16:30まで)
■会 場:
幕張メッセ ※USAパビリオンは1ホール 千葉市美浜区中瀬2-1
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米国食肉輸出連合会:〒107-0052 東京都港区赤坂1-6-19 KY溜池ビル5F Tel.03-3584-3911 Fax.03-3587-0078 URL http://www.americanmeat.jp



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