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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
市況ニュース 生体牛と牛肉の流通に滞り?
米国内の牛飼養頭数、1958年規模に減少
業界ニュース 韓国、口蹄疫拡大で牛肉・豚肉輸入が急増
ポーク関連ニュース コールド・ストレージ現況
トレンドニュース ビーフメニューを工夫するホテル、レストラン、給食業界
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 1/24〜1/28)
豚肉(豚肉市況 1/24〜1/28)
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
マーケットデータ 先物取引価格(1月28日現在)
イベント情報 USMEF、FOODEX JAPAN 2011に出展
市況ニュース
 
生体牛と牛肉の流通に滞り?
 

フィードロット出荷頭数が2週連続で減少し、スポット市場の牛肉売上高がさらに落ち込んだことから、肉牛と牛肉の供給の流れが多少滞っているようだ。1月の肥育牛処理頭数が前年より少なかったことも影響している。

年初から3週間の週平均処理頭数は推定63万3,644頭で、昨年の65万7,453頭より2万3,409頭少なかったが、先週は昨年(63万1,000頭)を超える65万頭だった。昨年1月最終週から4月中旬には、64万頭以上を処理した週があった。

牛肉需要は昨年の今頃と比べてかなり回復しているため、パッカーは処理頭数を増やすと思われる。しかし前述したように、今後3ヵ月は出荷可能牛頭数の増加が期待でき、枝肉重量も昨年より増加傾向にある。

1月4週の大半、パッカーはスポット市場のボックスビーフ価格をこの時期としては極めて高値で維持していたが、その後市場の抵抗に遭い、販売量は前週よりかなり減少した。カットアウト価格は頭打ちで流れは安値に移っている。4週は大部分のカットの需要が減退し処理頭数も少なかったため、パッカーでは2月、3月に前もって販売する製品量がこれまでより減っている。一部のアナリストは、パッカーと配送業者レベルで製品が滞っているのではと懸念している。米国農務省(USDA)のレポートでは、1月24〜27日のカット販売量はわずか530コンテナで、その前週の653コンテナより少ない。また販促活動が少ないため、小売りで挽肉の売り上げが減っているのも心配だ。

※2011年1月31日 Cattle Buyers Weekly
 
米国内の牛飼養頭数、1958年規模に減少
 

USDA発行(1月28日付)のキャトルレポートでは、今年1月1日現在の総飼養頭数は9,260万頭だった。この数字は昨年の9,390万頭から1%減少して、1958年の9,120万頭以来最少になっている。来年はそれをさらに下回るという予測がすでに出ており、そうなると60年ぶりの最少規模となる。また母牛は5年連続の減少で、約200万頭(5%)減の515万8,000頭となった。こちらも母牛に限定し統計を取り始めた1965年以来、最も少ない。牛肉産業の飼養頭数の減少と再編の兆しの欠如は「業界が直面する最大の構造的課題」で、今後も牛の値上がりが続くとアナリスト達は指摘している。

減少の背景には、2004〜2006年のわずか3年間頭数拡大をした後、4年連続で頭数整理をしたことがある。拡大が進まなかった一因は、飼料・トウモロコシの値上がりだ。また2010年にテキサスと南東部の大部分が干ばつに見舞われ、他の産地より小規模経営の生産者が、干し草を買うより牛を手放す道を選んだことも影響している。

※2011年1月31日 Meatingplace.com & 2011年1月24日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
韓国、口蹄疫拡大で牛肉・豚肉輸入が急増
 

韓国では国内に広がる口蹄疫発生を受けて大量の牛、豚を処分したため、1月度の牛肉・豚肉の輸入が急増したと聯合ニュースが報じている。

年初3週間の輸入量は牛肉が2万4,513トン、豚肉は2万6,625トンで、各々前年比22.7%と31.1%増加した。輸入食肉価格も前年比で牛肉25.1%、豚肉16.7%高騰した。韓国では昨年11月に南東部の町で口蹄疫が発生して以来、約260万頭の家畜を処分している。政府の検疫強化にもかかわらず口蹄疫はほぼ韓国全土に広がっている。

食肉価格の高騰が家族で食事する機会の多い旧正月にぶつかっているため、政府は1月25日、価格安定対策として今年6月末まで、豚肉6万トンの輸入関税を現行の25%から0%に削減すると発表した。

※2011年1月31日 Meatingplace.com
ポーク関連ニュース
 
コールド・ストレージ現況
 

米国内の豚肉の市中在庫量が回復し、現在は前年及び5年平均と同レベルになっている。在庫量増加の原因は、ポークベリーを中心に、エンドユーザーが買い置き目的でかなり積極的に購入したためと思われる。

昨年12月31日現在の豚肉総供給量は4億7,130万ポンド(約21万3,800トン)で、前年比で1%、5年平均比で0.9%多い。季節柄ポークの在庫は主にハムの整理が原因で減少する。しかし昨年はベリー、トリミングの在庫が大幅に増加してハムの減少分を十分補った。

牛肉在庫は通常12月に増加するが、今年は特に顕著で総在庫量は4億4,660万ポンドに達した。前年比で3.8%増加したが5年平均比では3.8%減少した。増加の原因は、フードサービス業界が脂肪の多いビーフトリミングを第1四半期使用分として取り置きし、またエンドユーザーが値上げに備えて買いだめしているためと思われる。

※2011年1月31日 NPB Profit Maximizer
トレンドニュース
 
ビーフメニューを工夫するホテル、レストラン、給食業界
 

牛肉産業にとって、ホテル・レストラン・給食(以下HRI)部門は小売部門と同じように重要だ。そのため「HRI業界が不景気から回復」というニュースは牛肉業界には朗報だ。レストラン業はここ3年間で最も順調という指標もあるが、外食頻度は依然として不況前より少ないというレポートもある。ここ数ヵ月間で牛肉卸売価格が急騰する中、HRI部門はビーフメニューを維持するため新たな問題を抱えている。

アナリスト分析によると、2010年の小売り牛肉需要は2009年と同レベルだが、第4四半期に前年比で大きく回復している。HRIの景気回復は小売りよりずっと遅く、外食は少しずつ増えているが価格の影響が大きくなっている。そこでHRIでは、サプライヤー変更や取引条件の見直しに加えて、より安価なビーフカットを使ったメニューに変更している。今や高級レストランでもグルメハンバーガーを出している。こうした動きは牛枝肉の価格を上げ、ニッチ市場を狙ったプレミアムビーフの新たな販路を開いている。

※2011年1月31日 Cattle Buyers Weekly
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(1月24日〜28日)

週間と畜頭数 : 65.0万頭(前年比3.0%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均104.31ドル(前週比1.50ドル安)、枝肉価格は平均167.70ドル(同2.82ドル安)
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは172.55ドル(前週比1.24ドル安)。Y2〜3のセレクトは171.12ドル(同0.17ドル高)。
豚肉

豚肉市況
(1月24日〜28日)

週間と畜頭数 : 217.9万頭(前年比1.8%増)
100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比1.74ドル高の87.69ドルだった。ハム、ボストンバット、ベリーは値上がりしたが、ロインは値下がりした。
※2011年1月28日 Hog Outlook(Ron Plain)
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

2011年1月26〜30日にかけては、冬型の天気が米本土の北部、中部、東部を横切って移動し、太平洋岸北西部、メキシコ湾沿岸西部、中部大西洋岸から北東部に雨か雪をもたらす。この前線の前方では気温は平年を上回り、後方では平年を下回り、2月3日までに強い寒気団を伴って本土中央部に入り込む。2月1週目は長く伸びた強力な上空高気圧の尾根が西部に停滞し、北方の気圧の谷が東部で勢力を振るうだろう。2月1〜9日にかけては、大平原州南部から気温は北東部で平年を下回り、一方アラスカから北西部は平年を上回る。この循環パターンのためアラスカ西部、西部の大半の地域、大平原州中部、中西部では平年より乾燥した天気になり、一方メキシコ湾沿岸、大西洋沿岸地域、大平原州北部から五大湖西部、アラスカ南部は平年より雨の多い天気になる。

※2011年1月28日 Market Perspectives
マーケットデータ
 
先物取引価格(1月28日現在)
 
イベント情報

●USMEF、「FOODEX JAPAN 2011」に出展

米国食肉輸出連合会(USMEF)は、3月1日(火)〜4日(金)の4日間、国内最大級の国際食品・飲料展「FOODEX JAPAN 2011」に出展いたします。

今回の出展では “〜Why U.S meat?(なぜ今選ばれるのか?)〜”をテーマに、アメリカン・ミートの優位性・独自性を改めてご紹介するとともに、皆様のビジネスに役立つご提案をさせていただきます。

■アメリカン・ビーフ
食味と使い易さに優れるアメリカン・ビーフの特長を生かし、様々な業態に向けに、推奨部位の活用方法(MDアイディア、メニュー提案など)、プロモーション展開例をご紹介いたします。仕入先の開拓としてメンバーパッカーのご紹介もいたします。
■アメリカン・ポーク
汎用性に優れたアメリカン・ポークならではの新しい調理法や、新規メニュー向けの提案を中心に、マーケットのトレンドに合わせたアメリカン・ポークの活用方法をご提案いたします。メンバーパッカーを通じてさまざまな加工品のご紹介もいたします。

弊連合会のメンバー企業4社も同ブース内に出展しますので、原料から加工品まで各メンバーの特長ある商品を一度にご覧いただけます。

【USMEF出展概要】

■日時:
2011年3月1日(火)〜4日(金)10:00〜17:00(最終日のみ16:30まで)
■会場:
幕張メッセ(1ホール)USAパビリオン内、USMEFブース 小間番号:135
■連合会メンバー参加企業:
・Agri-West International, Inc. : ポーク加工品
・National Beef Packing Company : ビーフ製品
・Sugardale : ポーク加工品
・Tyson Foods :ビーフ製品、ポーク製品とその加工品
※アルファベット順
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