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TRADER'S Be & Po
NEWS CONTENTS
市況ニュース 年末商戦に向け、パッカーは積極的に買い付け
業界ニュース 2011年牛肉・豚肉輸出高予想を上方修正−USDA
2010 パッカー上位30社ランキング−寡占化進む
米韓FTA合意を歓迎−USMEF
トレンドニュース 米家族、ファーストフード利用は週1回
2011年 スーパー業界トレンド
マーケットデータ 先物取引価格(12月3日現在)
全米天候/作柄状況 各地の干ばつ監視・天気予報
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 11/29〜12/3)
豚肉(豚肉市況 11/29〜12/3)
市況ニュース
 
年末商戦に向け、パッカーは積極的に買い付け
 

肥育牛の高値にもかかわらず、パッカーはクリスマスに向けて仕入れを続けている。サザン・プレーンズ(オクラホマ南部〜テキサス北部)では生体牛が2週連続1〜2ドル高で大量に買われ、テキサスでは最高値の103.85ドル(前週比2ドル高)を記録した。一方カンザスでは、生体牛の高値傾向を受けて平均102.11ドル(前週比1.20ドル高)で、久しぶりに1日当たり最多の4万8,524頭が売られた。

ネブラスカの枝肉は平均164.49ドル(前週比4.59ドル高)、生体牛は102.38ドル(1.38ドル高)、アイオワ〜ミネソタ南部の枝肉は163.63ドル(前週比4.13ドル高)、生体牛は101.84ドル(1.84ドル高)だった。

生体牛価格は上げ止まりして下がり始めると思われていたが、11月5週から12月1週で、実際は100ポンド当たり4〜6ドル上昇した。1ヵ月前には、一部のアナリストは90ドル台に落ち込むと予想していたが、パッカーが高値でも積極的に買ったことで、その予想は裏切られた。12月の価格は平均で3桁になる可能性もある。

※2010年12月6日 Cattle Buyers Weekly
業界ニュース
 
2011年牛肉・豚肉輸出高予想を上方修正−USDA
 

米国農務省(USDA)は最新の「Outlook for U.S. Agriculture Tradeレポート」(季刊)で、前回8月に発表した2011年9月30日事業年度の牛肉・豚肉輸出高予想を上方修正した。牛肉生産量は減少しているが、アジア市場の需要高による出荷増を期待して、5億ドル増加の37億ドル、豚肉は主要市場で堅調が続くことから、1億ドル増の46億ドルと予測している。

※2010年12月1日 Meatingplace.com
 
2010 パッカー上位30社ランキング−寡占化進む
 

上位3社は2009年に、対2008年比で、特に去勢雄牛と未経産牛の処理頭数でマーケット・シェアを広げた。シェア増大は、元スミスフィールド・ビーフグループがJBS USAに統合された影響が大きい。JBS社は米国とオーストラリア合計の数字を報告しているので、同社の処理頭数はいずれも推定値になっている。

2009年の3社合計のシェアは、商業用肉牛処理で62.2%(2008年58.7%)、去勢雄牛・未経産牛処理頭数では72.5%(同68.6%)になった。上位5社では、各々78.6%、89.5%を占めた。

2010パッカー上位30社ランキングのpdfはこちら

2010 パッカーランキング上位30社ランキング(上位10社まで抜粋)

順位 会社名 処理能力
(頭数/1日)
工場数
(ヵ所)
牛肉売上高
2009年(百万ドル)
処理頭数
2009年(千頭)
1 カーギル・ミートソリューションズ
(カンザス州/ウィチタ)
29,000 8 11,000
(C)
8,557
(C)
2 タイソンフーズ
(アーカンソー州/スプリングデール)
28,700 7 10,937
(C)
7249
3 JBS USA
(コロラド州/グリーリー)
28,600 8 11,232
(C)
6,600*
4 ナショナル・ビーフパッキング
(ミズーリ州/カンザスシティー)
14,000 3 5,449 3,700
5 アメリカンフーズグループ
(ミネソタ州/アレキサンドリア)
7,000 5 2,200 1,758
6 グレイターオマハ・パッキング
(ネブラスカ州/オマハ)
2,900 1 1,100 785
7 ネブラスカビーフ
(ネブラスカ州/オマハ)
2,600 1 800 650
8 XLフォースタービーフ
(ネブラスカ州/オマハ)
2,300 2 600* 600
9 ABフーズ
(アイダホ州/ボイシ)
1,600 1 非公開 非公開
9 サムケイン・ビーフプロセッサーズ
(テキサス州/コーパスクリスティ)
1,600 1 560 415

注1:CBWビーフパッカー上位30社ランキングは、共有所有/経営権のもとに運営される米国内施設での最大日間処理能力に基づく。工場数は処理施設のみ。特にことわりがない限り、牛肉売上高は米国内事業によるもの。※印はCBWの推定値。

注2:JBS 2009年処理頭数は、米国・オーストラリア合計801万3,000頭からCBWが推定した。

注3:ニコラス・ミートパッキングはつい最近処理・加工施設の操業を再開。2005年に火災で工場が壊滅後、操業を停止していた。

注4:(C)はカナダを含むの意味。

※2010年12月6日 Cattle Buyers Weekly
 
米韓FTA合意を歓迎−USMEF
 

本日オバマ大統領より、米国と韓国が自由貿易協定で合意したと発表があった。これは米国の食肉生産者、加工業者、輸入業者にとって歓迎すべきニュースで、業界はFTAに基づく段階的な関税撤廃により、大きな恩恵を受けるだろう。

幣連合会のセング会長兼CEOは、交渉担当者の熱意と取り組みを讃え、また2008年の対韓国向け牛肉輸出再開における、モンタナ州選出M.ボーカス上院議員の指導力に感謝の意を示した。

USMEFは、韓国の業界関係者とも消費者とも密接に連携して、高品質の米国製品を提供できるよう期待している。今回の合意は、米国の農業にビジネスの機会を与え、韓国の消費者には朗報となるものだ。

※2010年12月3日 USMEF ニュースリリース
トレンドニュース
 
米家族、ファーストフード利用は週1回
 

エール大学が実施した最新調査で、ファミリーのファーストフード利用状況がわかった。

  • 5組のうち4組の親が、最低週1回、2〜11才の子供連れでファーストフード店に来店している。
  • マクドナルドには、2〜11才の40%が最低週1回、未就学児の15%が毎日来店を希望している。
  • 13〜17才の10代が通常注文するメニューは、800〜1,100カロリー(1日の必要カロリー摂取量の半分)ある。また大半のファーストフード店では、1食に若者の1日当たりの推奨摂取量の半分の塩分が含まれている。

ファーストフード企業はマーケティング活動の改善を約束しているが、実際はキッズ対象の活動を強化しているようだと専門家は指摘する。ファーストフードのTV広告視聴は2003年対比で、未就学児の21%、それより年長の子供で34%増加している。

※2010年11月26日 Meatingplace.com
 
2011年 スーパー業界トレンド
 

スーパー業界の権威、フィル・レンパート氏は、来年のスーパーのトレンド5項目を予測している。

  • バリューと利便性
    売り場ではバーコードで商品の詳細やセール情報を読み取り、レジではモバイル機器でセルフレジと通信して、クーポンのダウンロードや買物額の口座引き落としを処理。レストランでは来店前にプリオーダーが可能になる。
  • 表示のスリム化
    現在も行われている原材料説明の簡潔化が進む。
  • 天然ビタミンDに注目
    調査で米国民のビタミンD不足が指摘され、特に手軽に摂取できる乳製品での表示が広がる。
  • 供給源となる地域を拡大
    近隣での地産地消が難しいので、販売地域の好みや風土に基づいた生産地の台頭を期待。
  • ストアブランドとR&Dコスト
    不況の影響で両者の高まりが重要になる。顧客からのフィードバックを参考に、消費者が求めるバリューを提供し、新製品の失敗率をコントロールする。革新的商品は製品化前に売り場でサンプリングを行う。
※2010年12月8日 MeatPoultry.com
マーケットデータ
 
先物取引価格(12月3日現在)
 
全米天候/作柄状況
 
各地の干ばつ監視・天気予報
 

今後2週間、本土東半分はニューイングランドを除いて異常な寒さに見舞われるだろう。この寒さは西側北部まで及ぶ。一方で本土の南西部は、例年より暖かい天候が広がる。予報期間の初日に東部を通過した暴風の影響が残る中、北西部とニューイングランドは平年並みかそれ以上の降雨が予想され、南西部、ロッキー山脈中部・南部、大平原諸州の中部・南部にわたる本土の広範囲で、降雨量は平年を下回るだろう。

※2010年12月3日 Market Perspectives
米国食肉市場ニュース  
牛肉

牛肉市況
(11月29日〜12月3日)

週間と畜頭数 : 67.9万頭(前年比6.4%増)
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均102.62ドル(前週比1.69ドル高)、枝肉価格は平均164.29ドル(同4.32ドル高)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは164.02ドル(前週比2.30ドル高)。Y2〜3のセレクトは153.01ドル(同0.67ドル安)。
豚肉

豚肉市況
(11月29日〜12月3日)

週間と畜頭数 : 231.9万頭(前年比1.8%増)
  185ポンド物(約83.5kg)枝肉の全国平均価格は65.19ドル(前週比3.82ドル高)だった。
  100ポンド(約45kg)当たりのカットアウト価格は、前週比1.53ドル安の77.89ドルだった。ハムは若干値上がりしたが、ロイン、ボストンバット、ベリーは値下がりした。
※2010年12月3日 Hog Outlook(Ron Plain)
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