ビーフ・パッカーのマージンは、2,3月に牛肉卸価格と副産物価格値下がりのしわ寄せを受け、その後も低迷していたが、最近になって好転している。HedgerEdge.comの数字を見ても、ビーフのマージンは第1四半期がマイナス2.82ドルで、4月の1~3週にさらに悪化し、その後持ち直した。第2四半期は、6月4週、5週の状況次第で若干プラスに転じる可能性もある。
一方ポーク・パッカーのマージンは、平均で昨年の5割減と大幅に落ち込んでいる。第1四半期は1頭当たり3.47ドルの赤字で、第2四半期は3.50ドルを超えるおそれもある。今年のポークのマージンは最悪で、成豚とカットアウトの価格差は 昨年10月から縮小が続いている。今年1月には10ドルを割り、2月には1990年代中頃以来の5ドルまで下がった。春には卸売りと副産物の価格微増でマージンは若干回復したが、新型インフルエンザの発生で行き詰まった。今後ポークのマージンは年末まで、従来のレベルを大幅に下回る状態が続きそうだ。
アナリスト達は、パッカーの苦戦はポークを中心に年内一杯続くと予想している。
※2009年6月22日 Cattle Buyers Weekly
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