4月に入り、供給サイドの後押しを受けて生体牛の値上がりが始まっている。3週のコーンベルトの生体牛価格は前週比3~4ドル高の89~90ドルだった。サザン・プレーンズ(オクラホマ南部-テキサス北部)でも2~3ドルの値上がりが見込まれる。
予想を上回る生体牛現金取引価格の値上がりで、高値とその時期の予測がさらに難しくなっている。冬場の安値80ドルからの動きが鈍いため、3週前半の時点でパッカーは87~88ドル以上はのまないとアナリストは見ていた。フィードロットのショーリストが前週より多かったため、パッカーはその前の4週間、処理頭数を大幅に削減していた。そのため、パッカーの手元の肉牛頭数は少なかったが、利用可能な頭数は多いと思われた。
価格上昇のきっかけはカットアウトの急騰だ。パッカーマージンが黒字転換し、肥育業者が望む89~90ドルを可能にした。4週、5週で更に5~7ドル値上がりするようなら、パッカーは1頭当たり92~93ドル台の価格を受け入れ、肥育業者のマージンは1年半ぶりにプラスに転じることになるだろう。ボックスビーフ価格がさらに上昇すると、昨年のように生体牛価格は5月か6月にさらに値上がりする可能性もある。
※2009年4月20日 Cattle Buyers Weekly
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