第3四半期は予想より処理加工のペースが遅く、枝肉重量が少なかった。そのためUSDAは、2008年度・2009年度の商業用豚肉生産量を、各々8月の予想値の235億5,600万ポンド・230億2,500万ポンドから、234億7,600万・229億8,000万ポンドに下方修正した。
一方、第4四半期の処理加工数は、過去最高を記録した昨年同期比で2.5%の増加がみこまれる(ミズーリ大学予想)。9月前半には週間処理頭数が230万頭を突破し新記録となった。しかし過去最高の輸出量が続き、こうした大量の頭数をほとんど捌いているので、今後は減速する可能性がある。
輸出は2008年度上半期、過去最高のペースで好調に推移した。輸出量で月間新記録を連発した中国/香港の堅調が目立ったが、米国食肉輸出連合会(USMEF)は「特定の国に偏らない市場の多様性と需要の深さが見られた」と説明している。
各主要市場の1~7月実績は以下の通り:
【中国/香港】 |
上半期輸出量は前年比で324%増加。しかし政府が国内増産に力を入れているため、下半期の販売は減速が予想される。 |
【メキシコ】前年比で輸出量が31%、輸出額は39%伸びた。
【ロシア向】前年比で輸出量が153%、輸出額は158%伸びた。
【日本】輸出額では最大市場。輸出量が24%、輸出額は27%伸びた。
【カナダ】輸出量が24%、輸出額は21%伸びた。
【韓国】輸出量が41%、輸出額は23%伸びた。
※2008年9月15日、16日 Meatingplace.com & 2008年9月17日 Meat&Poultry.com |