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TRADER'S Be & Po NEWS CONTENTS
BSE関連ニュース カナダで14頭目のBSE感染牛見つかる
米国食肉市場ニュース 牛肉(牛肉市況 8/18〜22)
豚肉(豚肉市況 8/18〜22)
市況ニュース 7月度フィードロット導入頭数増加
穀物値下がり、成豚値上がりで、豚処理頭数減少の可能性
7月度食肉生産量、前年比8%増加
業界ニュース 米国産牛肉輸出の動向
トレンドニュース 消費者動向
BSE関連ニュース
カナダで14頭目のBSE感染牛見つかる
 

8月下旬、カナダ・アルバータ州で14頭目のBSE感染牛(6才)が発見された。それを受けてメキシコは、一時的措置として同州からの生体牛輸入を禁止したが、牛肉輸入は続けている。カナダ、メキシコ両国とも、国際獣疫事務局(OIE)が「リスク管理国」と認定していることから、カナダのリッツ農相は「メキシコの判断は科学的には正当性に欠ける」と述べている。 カナダ食品検査庁は、感染牛の出生牧場を追跡し、感染源の調査を進めている。同庁は「感染牛の肉は食品、家畜飼料のいずれにも流通していない」と説明している。

※2008年8月18日 Meatingpalce.com & 2008年8月22日 The BeefSite
米国食肉市場ニュース  
牛肉
牛肉市況
(8月18日〜22日)
週間と畜頭数 : 66.7万頭(前年比3.3%減)。 オクラホマシティーにおける去勢牛の体重別100ポンド当たりの価格
肥育牛の取引価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  主要5市場では平均98.60ドル(前週比0.75ドル安)。枝肉価格は平均155.70ドル(同3.30ドル安)。
牛肉価格(100ポンド[約45kg]当たり):
  歩留まり等級3(YG3)のチョイスは160.89ドル(前週比4.31ドル安)。Y2〜3のセレクトは155.50ドル(同2.65ドル安)。
 
豚肉 豚肉市況
(8月18日〜22日)
週間と畜頭数 : 223.1万頭(前年比7.6%増)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で2.00ドル安〜2.00ドル高で推移。
   
市況ニュース
7月度フィードロット導入頭数増加
 

フィードロット導入頭数は、6月までの4ヵ月間は昨年度を下回ったが、7月に入り急増した。8月22日付のCattle on Feedレポートでは、例年より大幅に導入数が少なかった昨年に比べ増加になる見込みだ。7月度出荷頭数は6月に続いて前年を下回ったが、生体牛価格への影響はなく、8月2〜3週には値上がりした。

季節柄、現在のフィードロット内頭数は年間で最低レベルだが、今後は年末まで増加傾向が続く。今年はその動きが特に顕著で、秋には夏までに導入されなかった肉牛が次々とフィードロットに送られるだろう。これはトウモロコシの値下がりやフィードロットに余裕があるためで、すでに7月にその傾向が見られた。導入頭数は急増したが、それまで少ない月が続いたので、今後2〜3ヵ月は管理しやすい頭数規模で推移するはずだ。

※2008年8月18日 Cattle Buyers Weekly
穀物値下がり、成豚値上がりで、豚処理頭数減少の可能性
 

穀物価格の下落が続く一方で成豚価格が比較的安定していることから、米国市場では豚の処理頭数が減る可能性がある。7月のトウモロコシ・大豆価格の大幅な下落後、成豚価格は8月には年間最高値に達して、豚が入手不可能になった。これまで豚処理頭数は前年比8%増のペースできているが、成豚価格は8月1〜3週で今年最高値に達して、前年及び5年平均価格を上回った。

※2008年8月20日 Meatingplace.com
7月度食肉生産量、前年比8%増加
 

米国農務省(USDA)発行のLivestock Slaughter Reportによると、7月度の商業用食肉生産量は、前年比で8%増加し42億5,200万ポンドに達した(1〜7月では6%増の292億9,500万ポンド)。内訳でみると、ビーフは5%増の23億7,300万ポンド、ポークは12%伸びて18億5,300万ポンドだった。

※2008年8月25日 MEATPOULTRY.com
業界ニュース
米国産牛肉輸出の動向
 

【上半期対ロシア輸出が好調】

ロシア市場は、2003年12月からほぼ2007年末まで米国産牛肉の禁輸が続いていたが、輸出再開後はバラエティーミートでは第3位、ビーフ全体では7位の輸出市場となり、一気に回復している。今年上半期の実績は1万1,194トンと順調で、今後も上昇傾向が続くと思われる。最近ロシアを視察した業界関係者は、「食品関連業界での牛肉の消費・需要の伸びと、国内の減産傾向が好調の要因だ。また各職種の業界関係者を対象とした啓蒙・販促活動も功を奏している」と指摘している。

一方で農工業企業のミラトルグ社は、2億ドルを投じてブリヤンスク地方に牛肉生産の複合施設を建設する計画を立てている。牧場を新設してオーストラリアから雌牛3万頭を輸入し、肉牛の肥育・繁殖農場を所有する。2011〜2012年もオーストラリアからの肉牛輸入を続けて繁殖し、1万5,000頭規模のフィードロット、最新の処理施設(年間処理頭数10万頭)で対応する。5年間で5万頭を飼育し、チェーン店、食肉加工工場、飲食店への供給体制づくりを目指す。

【韓国市場シェア2割に上昇】

韓国の国立獣医科学検疫院(NVRQS)のデータによると、6月26日の輸出再開後、韓国における米国産牛肉の市場シェアは20%を超え、対韓国牛肉輸出国としてはオーストラリア(60.2%)に次いで2位になった。ニュージーランド(17.7%)が3位、メキシコ(1.1%)が4位で続いている。

※2008年8月20日 Meatingplace.com & 2008年8月25日 MEATPOULTRY.com
トレンドニュース
消費者動向
 

【食品表示への関心低い】

USDA経済調査局(ERS)が実施した調査によると、10年前と比較して、米国消費者は食品購入時に、製品の栄養表示への注目度が低いことが分かった。この傾向は特に20代、高卒、ここ10年で人口比が2%から10%に伸びたスペイン語系米国人で顕著だった。

食品表示利用状況:

成分リスト(-11%)、カロリー/脂肪/コレステロール/塩分(-10%)、栄養成分(-3%)、糖分(変化なし)、繊維質(+2%)

【景気低迷でもフレッシュミート】

ユニリーバ社が行った米国の消費者調査*で、不景気の中でも買い物リストからはずさない必須食品に、フレッシュミート、魚介類、野菜缶詰が挙げられた。一方真っ先にカットするのは冷凍ディナー、クッキー、ワイン、炭酸飲料だった。また3割以上の回答者が「家計をやりくりするため、外食を控え自宅での食事を増やしている。スーパーでは信頼できるブランドの製品を探し、節約のためPB製品に切り替えることはない」と述べている。調査を通して消費者は、メーカー・小売業者に「大きいサイズの製品パック導入、または小さいサイズで価格を下げるなど、パッケージや販売方法に工夫をこらす」よう要望している。価格は据え置いて若干品質をさげるといったメーカーの対応は、大半の消費者が支持しなかった。

*「苦境の時代の消費者獲得方法」4万7,000世帯を対象に実施。

※2008年8月15日、8月21日 Meatingplace.com
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