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Volume 056 Jul 10, 2006
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BSE関連ニュース
USDA長官、中国の限定的牛肉輸入再開にコメント
 

米国農務省(USDA)ジョハンズ農務長官は、6月30日に中国が発表した輸入再開決定を受けて、「4月以来の輸入解禁に向けた中国の努力に感謝するが、輸入は月齢29ヵ月以下の牛由来のボンレスビーフに限定するという本日の発表に失望した」と述べた。4月開催の共同商業貿易委員会の会合で、中国はOIE(国際獣疫事務局)の指針に合致し、科学的根拠に沿った貿易協定が整備されたら、米国産牛肉を解禁することに合意していた。同長官は続けて「米国は数々の安全対策に関する十分な説明、多数の質問への回答、事実と科学に基づく米国産牛肉の安全性の確証を提供してきた。今や中国は、OIEが定めた国際基準に従い、全ての米国産牛肉製品に市場開放する時期だ。我々はそれまでは納得しない。同じ製品を米国民と世界中の消費者が、毎日支障なく食べている。我々は中国と専門家会議を続け、国際的、科学的指針に沿ってプロトコルを最終決定する用意があり、それが今後の大幅な市場開放につながることを願っている」と述べた。なお、基本合意がなされたものの、詳細については公表されていない。
※2006年6月30日 米国農務省プレスリリース

米国食肉市場ニュース
牛肉市況(6月19日〜23日)
週間と畜頭数 : 70.8万頭(前年比9.9%増)。
肥育牛の取引価格 (100ポンド[約45kg]当たり) :主要5市場では平均81.30ドル(前週比3.10ドル高)。
枝肉価格は平均128.50ドル(同3.42ドル高)。
牛肉価格 :歩留まり等級3(YG3)のチョイスは152.13ドル(前週比0.29ドル高)。YG2〜3のセレクトは129.22ドル(同0.11ドル高)。
〜豚肉〜豚肉市況(6月6日〜10日)
豚肉市況(6月19日〜23日)
週間と畜頭数 :182.7万頭(前年比2.8%減)。
肉豚の現金取引価格 : 前週比で横這いから1ドル高で推移。
成豚の重量別取引価格 : 電話取引による重量別取引価格は、前々週比で軽量級は12〜15ドル安、重量級は10ドル高だった。
 
市況ニュース
チョイス級牛肉の不足続く
 

出荷可能牛頭数と枝肉重量は増加しているが、相変わらずチョイス等級牛の不足が続いている。5月最終週で、全国の去勢牛と未経産牛のうち、チョイス等級はわずか49%で、過去4年平均の53〜54%を下回った。カンザス州ではチョイスは42%、歩留まり等級YG4は9%で、肉牛に背脂が付きすぎていることを示している。テキサス州はさらに下がって39%と4%、ネブラスカ州は57%と12%だった。
※2006年6月19日 Cattle Buyers Weekly

牛肉・生体牛価格、夏場の下落始まる
 

夏場に入り、今年もボックスビーフ・生体牛価格の落ち込みが始まっている。ネブラスカ州の肥育業者は、売買頭数を増やすため、2週連続で安値に甘んじている。6月3週には、ボックスビーフは前週比2.75ドル安の平均124.89ドル、生体牛は前週比2ドル安の78.16ドルで取り引きされた。生体牛の先物取引6月契約分は272ポイント上がって80.95ドル、8月契約分は上限の300ポイント上がって82.60ドルと急上昇した。

価格の盛り返しは、「8月分の商品ファンドの大量買い付けで、短期の投機的な思惑による買い付けが活発化したため」とアナリストは指摘している。サザンプレーンズ(オクラホマ南部〜テキサス北部)の肥育業者は、引き続き82〜83ドルの売買価格を希望しているが、パッカーの付け値は70ドル中盤にとどまっている。7月4日の連休に向けた取り引きはほぼ終了し、今後は季節的な牛肉需要低調期に入る。
※2006年6月19日 Cattle Buyers Weekly

フィードロット導入頭数減少で価格見通し上向く
 

今期は導入頭数が少ない一方で出荷が順調なため、夏から秋にかけた生体牛価格の予想底値が高くなっている。6月23日付のCattle On Feedレポートでは、5月の導入頭数は前年比5〜7%減、一方出荷頭数は前年比7〜8%増で、そのため6月1日時点のフィードロット内頭数は前年比でほぼ6%増になる見込みだ。6月も同じ傾向にあるため、7月1日の数字は5%増の可能性もある(5月1日は8.6%増)。5月はカナダからの肥育用肉牛及び肥育牛の輸入頭数が、前月より大幅に減少している。肥育牛の先発の供給量は増えているが、第3四半期の予想安値を72〜73ドルから75ドルに修正しているアナリストもいる。今期の導入頭数減少と、またそれに伴い、対8月比で10月の先物プレミアムが6月3週で3.35ドル出ている影響で、夏後半の出荷が10月に延びると予想されている。
※2006年6月19日 Cattle Buyers Weekly

ポーク関連ニュース
食肉の低脂肪傾向
 

米国農務省(USDA)、ウイスコンシン大学、メリーランド大学、全国豚肉委員会(NPB)が参加した共同研究によると、一般的な豚肉のカット数種類から、15年前と比べ脂肪分が減っていることが分かった。例えばヒレ肉3オンスの脂肪分は2.98グラムで、皮なしの鳥胸肉3オンスの3.03グラムとほぼ同量だった。研究にあたっては9種類の一般的な豚肉のカットのサンプルを、国内12地区の代表的な小売店から集め、カロリー、総脂質、飽和脂肪、トランス型脂肪酸、コレステロール、ビタミン、ミネラルの含有量を調べた。6種類のカットで総脂質と飽和脂肪が減った上に、ビタミンB6などの必須栄養素が増加し、トランス型脂肪酸は含まれていなかった。USDA発行の2007年度版栄養素基準値データベースの数字は、今回の結果に準じて差し替えられる。

また、全米肉牛生産者・牛肉協会(NCBA)のリリースの中で、米国心臓協会は食習慣とライフスタイル提言として、「食事で摂取する脂肪のグラム数を計算するより、脂肪分の少ない食肉を食べること」を奨励している。「最近の牛肉は従来と比べはるかに脂肪が少なく、フランクステーキ(ばら肉)、ヒレ、Tボーンステーキなど、29種類のカットが政府の赤身度指標を満たしている。3オンスの赤身牛肉の熱量は175カロリー未満で、必須栄養素のタンパク質、亜鉛、ビタミンB12、セレン、リンや、ナイアシン、ビタミンB6、鉄、リボフラビンも含まれている」と説明している。
※2006年6月22日 Meatnews.com & 2006年6月27日 Meatingplace.com

MEFニュース
7月はホットドッグ月間
 

米国ホットドッグ&ソーセージ委員会及びInformation Research Inc.調べによると、アメリカ人のホットドッグ年間消費量は200億本。昨年度のフランクフルトソーセージの販売量は7億6,500万本。2004年度、パッケージ入りホットドッグの小売り販売量は8億3,700万パック、野球場では2,420万本のホットドッグが消費された。ニューヨーク州のホットドッグ販売額は1億1,260万ドル、ロサンゼルス市のホットドッグ販売量は4,227万3,360ポンドに達している。

今年の独立記念日の連休中、米国民は1億5,000万本のホットドッグを食べると予想される。これを全て横につなげると、ワシントンDCからサンフランシスコに届く量だ。米国食肉協会(AMI)は、「ホットドッグの日」を記念して、国会議員全員、政権及びUSDA幹部、業界関係者を「ホットドッグランチ」に招待する。会場に伝統的なホットドッグカートを設営して、全米から参加するホットドッグメーカーが各地自慢のレシピで提供する。

またホットドッグ月間の7月中、同委員会では、子供向けのショーやゲーム付きのピクニック、早食い競争、各種コンテスト(料理、塗り絵、スローガン、CMソング)などのイベント開催、スーパーやレストランの販促活動(Buy One Get One Free、ホットドッグメニューの割引)、また一般には民族性やローカル色を反映したトッピングの工夫を呼びかけている。
※2006年6月21日 Meatnews.com

 
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