vol.53 特集 レシピ まいにち食べたくなる肉料理の方程式

料理家・村山由紀子さんに教わる 肉料理の飽きないコツ

肉を調理する際、いつもワンパターンになってしまうことでお悩みの方は意外と多いもの。 ジューシーで脂と赤身のバランスが良いアメリカン・ビーフ&ポークだからこその、 調理の幅が広がる“コツ”を料理家・村山由紀子さんに教えてもらいました。

見方を変えるとバリエーションが豊富に

アメリカン・ビーフ&ポークはジューシーで脂が少なくクセのない美味しさが特長。様々な調味料や食材とも相性が良く、さっぱり系から濃厚なクリーム系まで、調理がしやすい肉です。さらに、同じ部位でも切り方・焼き方で食感を変えるなど、ちょっとしたコツを取り入れるだけでガラッと違う味わいを見せます。また、盛りつけのうつわで気分を変えるのもひとつの手。カジュアルからシックまで、セッティング次第で楽しみ方も広がります。あと、おすすめは旬の素材を取り入れること。季節感と変化を演出できます。

コツ1 調味料をプラスして味にバリエーションを

調味料は、簡単に味のバリエーションを増やすことができる強い味方。味噌、しょうゆなど和のもの、バター、オリーブ油、白ワインビネガーなど洋のものと、気分で変えてみては。また、梅干し、わさび、アンチョビなども、味付けに華やかさを演出してくれます。冷蔵庫で保存が利くものも多いので、常備しておくと良いでしょう。

コツ2 うつわで雰囲気に変化をつける

和食、イタリアンなど、メニューのジャンルに合わせてうつわを用意すると、その料理のストーリーを感じることができます。冷製パスタやマリネはガラスのうつわ、温かいものは厚手の陶器で。また、誰とどのように食べるのか、シーンに合わせてうつわやテーブルコーディネートを変えると、より肉料理を美味しくいただくことができます。

コツ3 旬の食材を材料に取り入れる

旬の食材を取り入れるということは、新鮮な風味を感じられるだけでなく、四季によって調理のバリエーションが楽しめるということ。夏であれば、しその葉やみょうがなどの和ハーブや、ししとうなど。鮮やかな色合いのものも多いので、見た目の変化に一役買ってくれます。旬を感じながら味わう肉料理はいつもとひと味違うはず。

コツ4 肉の旨みを楽しむならかたまり肉

薄切り肉は手軽で使いやすいですが、肉の美味しさを楽しむのならやっぱりかたまり。ビーフのサーロインであれば厚めのスライスでステーキに、肩ロースは煮込みなどで肉のホロホロした美味しさを楽しめます。ポークは、適度に脂がある肩ロースならローストポークやチャーシューが◎。火を入れすぎずに調理するとしっとりジューシーに仕上がります。

※かたまり肉がお店にない場合は事前に精肉売り場で注文しておくと入手できます(各店舗の取り扱い、在庫状況により異なります)。

村山由紀子

素材が持つ美味しさを引き立てるシンプルな料理を得意とする。四季を楽し む料理、生活を心がけながら日々過ごす。著書に『パンのおかず50』(実業 之日本社)、『ベジヌードル』(主婦と生活社)などがある。

HP : Murayama Yukiko | 食房ボッカ

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